【ミドリ】とはどんな楽曲?
アレンジされて2度も収録された楽曲
福岡県発の人気ロックバンド【ポルカドットスティングレイ】。
【テレキャスター・ストライプ】【エレクトリック・パブリック】など人気曲も多く発売されています。
その中でも今回紹介する曲は、ファンからの支持も強い【ミドリ】という楽曲。
この楽曲は、2017年4月26日に発売された1stミニアルバム【大正義】に収録されています。
さらに2019年には同楽曲をアコースティックにアレンジした【ミドリ(高校3年生ver.)】も発売。
オリジナルの【ミドリ】は、高校2年生の女の子(ミドリちゃん)をイメージして作られているようです。
アコースティックな演出には少し大人になったミドリちゃんの雰囲気を感じさせる楽曲になっています。
主人公は高校2年生の女の子
タイトルは【ミドリ】。
先ほども軽く触れましたが、曲の主人公が高校2年生のミドリちゃんという設定だからです。
ミドリちゃんとは一体どのような人物なのでしょうか。
歌詞の意味を読み解きながら、ポルカドットスティングレイが伝えたかった想い。
そしてミドリちゃんの感情と考え方を解釈していきたいと思います。
衝撃的な歌い出し
ストレートな否定
嫌いです ああ
許してもらうだけのきみが羨ましいです
出典: ミドリ/作詞:雫 作曲:雫
歌の始まりの歌詞は、なんとも強烈な否定から始まります。
主人公の女の子には好きになれない存在がいるのでしょう。
そしてその存在は、何をしても許されているようです。
みんなから受け入れられ、何をしても「あの子なら仕方ないよね。」と思われています。
その人は他人の優しさに甘えてしまっているのでしょう。
主人公はその甘えが気に食わないのです。
他人を見下すことはない
さらに主人公はその存在に嫉妬をしているのではないでしょうか。
そしてこの「嫉妬」という感情。
それこそがこの曲の醍醐味であり、この曲を読み解いていくうえでのキーになります。
気に食わないけれど、少し良いなと思っているようです。
何をしても許されるというポジションを勝ち取っている相手。
そのポジションを作り上げるのは難しいはずです。
相手も、ポジションを確立させるのにたくさんの苦労をしたのかもしれません。
主人公から感じるのは嫉妬だけでなく、純粋な憧れに近い羨望の眼差し。
気に食わないから無視したり、嫌がらせをするわけではありません。
しっかり1人の存在として認め、見下すこともなく、対等に受け入れているのです。
主人公はしっかりとした心を持ち合わせていることが推測できます。
天邪鬼な主人公
サーカスティック
出典: ミドリ/作詞:雫 作曲:雫
このワードを直訳すると「皮肉者」。
そして「本当の気持ちとは裏腹のことを言ってしまう」という意味になります。
このワードのおかげでこの歌詞の意味が一気に紐解けていくのです。
つまり歌詞全体の言葉は、主人公の気持ちと逆のことを言っているのではないでしょうか。
気に食わないのは完全に嘘というわけではないでしょう。
しかし気に食わないという感情よりも、憧れに近い感情の方が大きい。
素直に気持ちを表すことが恥ずかしいのです。
好きだからこそ、ちょっかいをかけてしまう気持ちと似たようなもの。
主人公はその存在に近づきたいとさえ思っているのではないでしょうか。
苦痛の原因
苦痛です ああ
出典: ミドリ/作詞:雫 作曲:雫