いつまでも覚えているから
1対1で告白をされたようにも聞こえるタイトル。
嵐はそれよりもっと大きくて広い愛を伝えてくれます。
すべてを受け止めて
忘れないから 君の声は 聞こえてるよ
変わりゆく空 見上げた僕に優しく響いている
出典: キミの夢を見ていた/作詞:HYDRANT 作曲:HYDRANT
どんなに大きな会場でもメンバーは私のことを見ていてくれる。
熱い思いにのせた声は絶対ステージに届いている。
コンサートに行くとこのような思いで会場が満たされます。
それに対してステージ上のメンバーはしっかりと熱意を受け止めていました。
大歓声の中から「君」からのエールを聞き分けることができるのでしょうか。
それをいつまでも覚えていてくれるのです。
その日の会場は屋外だったのでしょう。
青く広がった「空」が次第に茜色になればコンサートも終わりに近づきます。
メンバーたちの心には達成感と同時に別れの寂しさが押し寄せる時間帯ですね。
会場にいる全員の気持ちがその色を変えていったのかもしれません。
5人の歌声やMCを直接耳にして温まったハートの色にメンバーも気づいています。
陽が沈んでしまった帰り道も温もりは冷めることはありません。
きっと聴こえるはずだから
胸を焦がした 相変わらず 夢を見てる
伝えたいこと 言葉じゃなくて歌に託すよ
出典: キミの夢を見ていた/作詞:HYDRANT 作曲:HYDRANT
恋しく思う人を忘れることは無いのでしょう。いつも「夢」のような愛の中にいるから。
まるで恋人と交わす会話のように聞こえますね。
でも次の歌詞を見てみましょう。
このメッセージを「歌」にして届けてくれるのです。
会場に来た1人1人と話すことができないのをメンバーは心苦しく思うことがあるのでしょう。
目の前の愛おしい人に伝える言葉が嵐の歌声の中にあるのです。
言葉は交わせないけれどいつまでも消えない歌声は5人の愛でできています。
このまま愛の中で
託された思いはファンへのメッセージ。
でもそれだけで終わらないのが嵐なのです。
泣きたい時でも
世界のどこかで もしひとり震えてる夜に
強く抱き締められたら
出典: キミの夢を見ていた/作詞:HYDRANT 作曲:HYDRANT
誰にだって泣きたくて寂しくてたまらない日があります。
周りに人がいる昼間は忘れたふりをしていてるけれど。
独りで暗い部屋にもどるとフタをしていた感情が溢れ出します。
こらえきれない涙を流す「君」だけのためにメッセージを送ってくれたのでしょう。
辛い思いをしている時には側にいて抱き寄せたい…場所も問わないようです。
5人対ファンというつながりなのにこれはもう恋愛ですね。
こんな風に伝えてくれるなんて、うれしくてまた泣いてしまいます。
誰もが同じ思いを…
未来は目の前 僕らを希望で染めてゆくよ
夜明けは近づいている
出典: キミの夢を見ていた/作詞:HYDRANT 作曲:HYDRANT
暗く沈んだ心を抱えたままで過ごした夜。でも悩み苦しんだ時間が心を強くします。
メンバー5人も同じ経験をしたのでしょうか。
立ち止まらないと解決ができなかったこと。
時にはメンバーから離れて独り悩む夜を過ごしたこともあったでしょう。
それでもステージには常に5人一緒に立つのです。
オープニングの音がした瞬間に何もかも忘れてパフォーマンスを届けることに集中します。
明けない夜が無いように光が射す瞬間はもうすぐです。
辛い思いをしている人にも平等に太陽は現れます。
歌うメンバーたちそして聴いてくれるすべての「未来」が明るいことを願うのでしょう。