強い意志に関わる
可能性を自分で消さないで 一人の夜でも怖くない
見たもの 聞いた事 覚えた事 聞かせるね 待っててね
ねぇ 父さん
lalala...
出典: SAKAMOTO/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
自分のうちにある可能性について最初に気付くのは誰でしょうか。
思い上がりかもしれませんが自分自身こそが自分を最初に肯定してくれる人でしょう。
父母にその可能性を見つけてもらえた人は幸運です。
その可能性を開花させるために父母がレールを敷いてくれる人もいるでしょう。
それでも実際にその可能性を開花させるのは自分自身の努力によるものです。
自分のうちの可能性の芽を自身で摘んでしまう人もいます。
こうしたことはすべて自分の強い意志に関わることです。
自信を持って前に進みましょう。
そうすれば「SAKAMOTO」の歌詞のように孤独な夜を怖がる必要もなくなります。
五感をフル稼働させよう
旅で獲た土産話こそ父母が楽しみにしているものです。
その五感をフルに稼働させて豊かな感受性でもって世界を吸収してください。
それが若い人の成長にとってとてもよい滋養になるはずです。
収穫したものは旅に送り出してくれた父母に報告しましょう。
自分の息子・娘の成長を父母は目を細めて喜んでくれるはずです。
成長というものは案外自然に身に付いてゆくものかもしれません
しかし意識的な努力で身に着けた成長分はこれからの人生で大きな自信の根拠になるはずです。
生きることは楽じゃない
一人前の社会人になるために
何時しか僕らは 大人になってく
誰かを傷つけ 誰かを愛して
悲しい現実 知りたくなかった
それでも僕らは 涙こらえ行こう
出典: SAKAMOTO/作詞:GReeeeN 作曲:GreeeeN
成長してゆくうちに人は大人になります。
もうすべての事柄が公序良俗に抵触しない限り自由になるでしょう。
成長の過程では他者との諍いと愛の中で揺れ動きます。
他者との交歓こそが自分を社会人へと成長させるのです。
社会の中で一定の役割を果たせる社会人。
しかしこの成長は決して平坦なものではありません。
自由というものが思ったほど容易いものではないという現実を知ります。
愛によって救われることもありますが、愛こそが心を引き裂くこともあるでしょう。
大人になることはこれほどに苦いことなのかと思い悩むことさえあるはずです。
しかし苦境に立たされたときに泣くことを許されるのは子どもまで。
私たちはそうした逆境にあっても滅多に泣くものではないと教えられます。
斯様に生きてゆくのは楽なことではありません。
それでも生きてゆかなければ自由も愛も獲られないのです。
「物語」の潜在力
坂本龍馬は短い人生の中でいつ一人前になったと自覚できたでしょうか。
彼の人生は謎に包まれたところが多いので詳細不明です。
司馬遼太郎はそれを自身の想像力で補って「竜馬がゆく」を書きます。
しかし史実とは大きく違うことが度々指摘されているのです。
ただしGReeeeNが「SAKAMOTO」で抱いている坂本龍馬像は司馬遼太郎に依拠するのかもしれません。
現実を生きた坂本龍馬の姿よりももっと大きな可能性を抱えた人物として描かれた小説の龍馬像。
「司馬史観」は近年、多大な批判に晒されています。
司馬遼太郎は多くの資料に当たったことで有名です。
しかし1冊の本を10分で読んだなど、彼のこうしたエピソードは眉唾ものの話も多いのが現実。
夢は実情を知るごとにしぼんでゆくかもしれません。
しかし「物語」というものの力を信じましょう。
人が「そうであったならよかった」という思いが滲んだ「物語」。
そこには人々の様々な理想が込められたものですから夢の総体なのです。
封建時代に新しい時代への移行を目指して奔放に生きた坂本龍馬。
このパブリック・イメージには多くの人が託した希望が生きているのです。
限りある生命の中で
交歓の中で獲られるものを
父さんが言った『大切な夢と、心から愛する人見つけなさい。』
母さんが言った『あなたなら大丈夫、誰よりも私は分かるわ。』
いつか僕の旅も終わりがくる 誰しも人は死ぬのだから
忘れる事の無い思い出 作るんだ 幸せさ
ねぇ 母さん
lalala...
出典: SAKAMOTO/作詞:GReeeeN 作曲:GreeeeN
父母がその背中を押してくれる人は恵まれています。
特に愛の大切さについて両親から受け継ぐものが多い人は本当に幸せでしょう。
若いリスナーの中には反抗期に中にあって家庭での居場所に困っている人もいるかも知れません。
そうした人は音楽や文学・映画などの文化・芸術や友人・知人からよき人生を学んで欲しいです。
手本がなく成長できる人はいないといっても過言ではありません。
尊敬する師が肉親であるという人はその幸福を最大限に活かしてください。
そして父母よりも先に亡くならないで欲しいです。
思わぬ病気や事故によって親よりも先にこの世を去るのは辛いこと。
一日一日、生命の線を伸ばしてゆきましょう。
そうした人生の中で愛する人を得て添い遂げられたなら本当に幸せです。
パートナーとの忘れられない記憶を持っていること。
幸せや喜びをシェアできる相手がいることは本当に大切なことです。
人間存在とは本来は孤独なものですが交歓することでその境遇を超え出ることができます。
人生の最期の瞬間に看取ってくれる人がいるような人生にしたいものです。