GReeeeN「遥か」

GReeeeN「遥か」映画【ROOKIES】主題歌!歌詞&動画解説の画像

2009年リリースのシングル

「遥か」は、2009年にリリースされたGReeeeNの11枚目のシングルです。

5月27日が発売日ですが、その後6月10日にも別バージョンが発売されました。

2種類のシングルはそれぞれカップリング曲や、表題曲であるこの「遥か」の歌詞構成などが異なっています。

6月10日発売盤に収録された「遥か」は長さが5分39秒と、GReeeeNの中でも最長の曲となっています。

長い道のりに向かっての旅立ちが歌われる曲ですが、その物語の中で「デッカイ愛」がテーマとして描かれているとメンバーのコメントがあります。

映画「ROOKIES -卒業-」の主題歌

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「遥か」は映画「ROOKIES -卒業-」主題歌に選ばれています。

野球に青春をかける高校生たちの「卒業」という旅立ちがテーマになったこの映画は、「遥か」の歌詞の世界とリンクして高揚感を生み出してくれます。

映画に使用されたのは6月10日発売のバージョンです。こちらのバージョンはカップリングも「ROOKIES」のメインテーマなどが収録されていて、映画に合わせた仕様となっています。

物語になっている「遥か」のMV

「遥か」はGReeeeNの中でも特に長い曲ですが、そのMVも8分を超える大作です。

親と子の成長、愛情が描かれたドラマ仕立ての作品で、曲の世界観を表して感動を生んでいます。

物語の主人公である家族の物語と劇中劇が組み合わさり、見入ってしまいます。

そこで描かれるのはただ優しくしたり甘えさせるのではない、深く複雑で大きな愛の形です。

じんわりと心が温かくなるラストまで目が離せません。

「遥か」の歌詞に込められたメッセージを紐解く

新しい旅立ちを迎える家族の物語

窓から流れる景色 変わらないこの街 旅立つ
春風 舞い散る桜 憧ればかり強くなってく

「どれだけ寂しくても 自分で決めた道信じて…」
手紙の最後の行が あいつらしくて笑える

出典: 遥か/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

歌詞の始まりは、「この街 旅立つ」と「あいつらしくて笑える」という親と子両方の視点から描かれます。

夢を追って、目標を持って旅立っていった子ども。そしてそれを送った親。

子の旅立ちは、親にとっても人生の大きな変化になります。

子どもが旅立っていくことで、親も新しい一歩を踏み出すことになると言えるのではないでしょうか。

この旅立ちの物語は、実際に旅立つ子どもだけでなく親も含めた、家族全体の物語です。

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「誰かに嘘をつくような人になってくれるな」 父の願いと

「傷ついたって笑い飛ばして傷つけるより全然いいね」 母の愛

出典: 遥か/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

時折挟まれる両親の想いを描いた詞。

この部分には、誠実さを求める父の言葉と、人としての優しさを求める母の言葉があります。

どちらも「正しい人、強い人であってほしい」という気持ちが表れています。

旅立ちの頃を思い出す空

あの空 流れる雲 思い出す 
あの頃の僕は
人の痛みに気づかず 
情けない弱さを隠していた

気づけばいつも
誰かに支えられ 
ここまで歩いた
だから今度は自分が 
誰かを支えられるように

出典: 遥か/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

最初の旅立ちのシーンから少し時間が経ったことを匂わせる歌詞が続きます。

昔の自分を振り返り、その勝手な行動の若さ、未熟さを思い出しています。そこには、子の人としての成長が見えますね。

「誰かに支えられ」という言葉の裏で一番に思い出しているのは、きっと自分の両親のことでしょう。

そして「今度は自分が」と憧れて思い浮かべるのもまた、今まで見てきた両親の背中です。