さらに『松島紀行』のヒットをうけて、2010年6月22日には「松島町観光親善大使」に、2016年には『越後水原』の舞台である新潟県の「にいがた観光特使」に任命されます。

越後水原 (タイプB)
水森かおり
徳間ジャパンコミュニケーションズ

ご当地ソングを歌う→ヒットする→親善大使や観光特使などに選ばれる→その地元に顔が売れ、歌はヒットする→別の自治体からオファーが来る

という「ウィンウィンな関係」が成り立ち、ご当地ソングの依頼は続くのです。

ちなみに彼女が東京出身だったこともご当地ソングを歌うのに適任でした。出身が東京という都会だったために、固有の地方自治体に染まらないところが、ご当地ソングをさらりと歌うことができたのですね。

ちなみに、2008年2月8日には「北区アンバサダー」に任命されます。これは東京都北区のイメージアップを図ることを目的としたもので、北区の出身者としての大抜擢だったのですね!

ヒットの裏で人知れず苦労も

『ご当地ソングの女王』、『旅情演歌歌手』と呼ばれながらヒットを飛ばし続けている水森かおりですが・・・・・・

『鳥取砂丘』のヒット以降、とにかくご当地のファンを失望させないため、営業で初めて訪れる地方都市については事前にかなり勉強をし、ご当地ネタに対応できるようにしているとのこと。方言も上手です!

人知れず、苦労しているのですね。それもまた地元の人にはたまらなくうれしいポイントだったりするんですけどね。

歌だけではない!コスチュームも意味がある!

なぜ、ドレス姿で演歌を歌うの?

演歌をあえてドレスで歌うことで、何となくミスマッチな感じが生まれ、それが目を引くのです。つまりこれも人気、知名度を上げるためのひとつの戦略

何よりもそのお姫さま感たるや!実は大舞台から営業用まで、水森かおりのドレスは、全部、桂由美のデザイン

オーソドックスでありながらゴージャスでちゃんとデザインに意味があってと、本当にお金をかけているのです。もちろん歌に合わせて色やデザインを考え、オーダーメードで作っているのです。

紅白から小林幸子が去ってからというもの、第二の小林幸子のポジションになりつつある彼女ですが、それも実はNHKからの依頼によるもの

だから年々派手に、舞台装置とドレスが一体化しつつあるのかもしれないのです!

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水森かおり自身は

聖子ちゃんヘアに豪華なドレスで演歌。なんだかベタな感じの演出ですが、彼女自身はどうなんでしょう?

実は彼女、アムラーなのです。そういえば、2017年の第68回紅白歌合戦ではリハから安室奈美恵の歌唱の様子をガン見していたと言います。

やっぱり特別なんですね、アムラーにとって安室奈美恵は「まさに神!」なんでしょうね。

アムラーだった彼女、当時抜いた眉毛まだ生えず、現在もしっかり描いているらしいです。眉毛とかまつげ、生えにくいので、剃りすぎたり抜きすぎたりしないようにしましょう!

楽曲『鳥取砂丘』とは?

歌謡紀行II~鳥取砂丘~
水森かおり
徳間ジャパンコミュニケーションズ

2003年4月2日に発売された自身11枚目の8㎝盤のシングルとして発表されました。

この楽曲、同年の12月21日に12㎝盤として再発売されます。カラオケから火がついたこともあり、12㎝盤はカラオケ専用のインストゥルメンタルも収録されているのです。

この曲のロング・ヒットで『第54回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たしたほか、第45回日本レコード大賞・金賞も受賞したのです。

さらに2005年の『第56回NHK紅白歌合戦』の出場者選考の参考アンケートとしてNHKが実施した『スキウタ~紅白みんなでアンケート~』では紅組19位でランクインしました。

この楽曲のおかげかと思うのですが、水森はこの年の紅白で、2005年のヒット曲『五能線』を歌唱しました。せっかくだから本当は『鳥取砂丘』をチョイスした方がよかったのかもね。

せっかくだし、本当の鳥取砂丘とは

鳥取砂丘学
鳥取大学国際乾燥地研究教育機構, 小玉 芳敬, 永松 大, 高田 健一
古今書院

鳥取砂丘(とっとりさきゅう)は、鳥取県鳥取市にある日本海海岸に広がる広大な砂礫地(されきち)で、代表的な海岸砂丘です。

山陰海岸国立公園の特別保護地区に指定されており、南北2.4km, 東西16kmに広がっています。観光可能な砂丘としては日本最大、一般に立ち入れない場所も含めると青森県の猿ヶ森砂丘に次ぐ規模を誇ります。

気になる歌詞をチェック!

地理的には理解できましたが、実際、歌の方はどうなんでしょう?さっそく見てみましょう!

潮の匂いに 包まれながら
砂に埋もれて 眠りたい
失くした後で しみじみ知った
あなたの愛の 大きさを

鳥取砂丘の 道は迷い道
ひとりで生きて行けるでしょうか…。

出典: 鳥取砂丘/作詞:木下龍太郎 作曲:弦哲也