「もう一度」がない闘い

繋げ!
笛の音が鳴り響くまで “もう一度”がない試合で
がむしゃらに走り続ける僕ら
追いかけた ボールの先に掴んだものがある

出典: 繋げ!/作詞:Saki Misaka 作曲:Ryo Oginome・Ryo Hanai・Tomoki Kiuchi

 高校サッカーのは大きな大会が3つあります。

夏のインターハイ秋の高円宮杯、そして冬の『全国高校サッカー選手権大会』です。

その中で最も遅く開催される『全国高校サッカー選手権大会』は高校サッカーの集大成ともいわれています。

つまり3年生にとっては高校サッカーの締めくくりとなる大会です。

『全国高校サッカー選手権大会』はトーナメント方式の大会。

負けたらそこで終わりの「もう一度」がない大会です。

その最後の舞台で選手たちはゴールに向かってボールを繋ぎ、頂点を目指してがむしゃらに走ります。

「負けない」のは1校だけ

繋げ!
忘れられない涙も あの日の悔しさも全部
二度と味わえない軌跡になる
今、抱きしめて伝えたい みんなへの想いを

出典: 繋げ!/作詞:Saki Misaka 作曲:Ryo Oginome・Ryo Hanai・Tomoki Kiuchi

トーナメント方式の大会で「負け」を経験しないのは優勝校のみです。

予選を含めれば優勝校以外、全国の全ての高校が「負け」を経験することになります。

全高校、全選手が優勝のみを目指して戦いますが、それを手にするのは1校のみです。

しかし負けてしまっても走り続けてきたこと、頑張ってきたことは大事な軌跡となります。

【繋げ!】は「ゴールに向かってボールを繋ぐ」ことだけを歌った曲ではありません。

負けてしまってもここまで繋いできたもの、そしてこの先へと繋がっていくものについて歌われています。

「繋ぐ」もの

支えてくれた人たちの想い

生意気な僕らを支えてくれた
いちばん近くに居てくれた人
当たって ケンカしちゃったけど 全部宝物なんだよ
うつむいてしまう そんな日もあったね
でもみんなが居たから 上手くいかないときでも 踏み出せたよ

出典: 繋げ!/作詞:Saki Misaka 作曲:Ryo Oginome・Ryo Hanai・Tomoki Kiuchi

血のにじむような努力の日々やチームメイトとの絆を選手たちはボールに乗せて繋いでいきます。

でもここまで来ることができたのは自分たちだけの力ではありません。

家族や先生、友人や恋人の支えがあったからここまでたどり着けたのです。

過酷な練習の日々の中、周りの人に当たってしまうこともあったかもしれません。

それでもそばで支えてくれた大切な人たちの想いもボールに乗せて繋いでいくのです。

この先へと繋がるもの

あの日 何気なく始まった日々が
こんなにも大切になるとは 思っていなかったんだよ
嬉しかった ここまで来れて ほんとにありがとう

出典: 繋げ!/作詞:Saki Misaka 作曲:Ryo Oginome・Ryo Hanai・Tomoki Kiuchi

幼いころからサッカーを続けてきた選手、高校から始めた選手、色々な選手がピッチを駆け回ります。

みんな始まりは何気ないことでした。

親や兄弟の影響や友人の誘いだったり、漫画やアニメの影響だったかもしれません。

しかし辛い練習や仲間との日々を越えて気づけば何よりも大切なものになっていました。

もちろん優勝を目指して走り続けてきましたが、負けたとしても積み重ねた日々は必ず先へと繋がっていきます。

努力の日々、仲間との絆、支えてくれた人たちへの感謝の気持ち。

それらは必ず人生の財産となります。

卒業後サッカーを続ける選手はもちろん、続けない選手にとっても大切な人生の軌跡となることでしょう。

全ての頑張る人へのエール

三阪咲【繋げ!】歌詞の意味を解釈!誰に何をつなぎたい?仲間の存在と乗り越えてきた大切な日々を紐解くの画像

【繋げ!】は『全国高校サッカー選手権大会』の応援歌です。

現役高校生だからこそ歌える選手の心に寄り添った楽曲です。

しかしその歌詞は出場選手だけではなく全ての頑張る人に当てはまる内容になっています。

他の部活動を頑張る人や勉強を頑張る人、三阪咲のように音楽を頑張る人もです。

それは高校生に限ることでもありません。

汗水流して仕事を頑張っている大人たちや子育てに奮闘する主婦もです。

みんなそれぞれ辛い思いもしながら努力し、同じ境遇の仲間がいて、支えてくれる人が周りにいるはずです。

今の自分になるまで「繋いで」きたもの、そしてこの先へと「繋いで」いくもの。

人生にとって大切なものを教えてくれる曲です。

【繋げ!】は全ての頑張る人へのエールなのです!

まとめ