青春MANKAI劇団

2017年にリリースされたゲームアプリ『A3!』は解体寸前のMANKAI劇場を危機から救う演劇ゲーム。

【Act! Addict! Actors!】はそこで生まれたユニット『A3ders!』が届ける1曲です。

ゲームの方は好評を博し、2020年にはアニメ化もされる運びとなりました。

本作は『SEASON SPRING & SUMMER』のオープニング曲。

春夏秋冬それぞれの組のリーダーが一堂に会し歌い継ぎます。

作詞・作曲アニソン界で存在感を増してきた大石昌良が担当。

躍動感溢れる青春エンジョイソングに仕上がっています。

ステージを夢見て稽古に励む彼らの青春が詰まった本作に込められた想いは気になるところです。

ではその歌詞を読み進めていきましょう。

開幕!劇団ライフ

A3ders!【Act! Addict! Actors!】歌詞を考察!待っている"憧れの舞台"とはの画像

やあ めぐり逢えたね
ようこそ MANKAI カンパニー

出典: Act! Addict! Actors!/作詞・作曲:大石昌良

こちらはサビの引用にて開幕します。

そこに「やあ」を加えることにより新入りさんを歓迎する気持ちがより強調されたオープニングとなっています。

扉を開ければこれから苦楽を共にする新しい仲間たちがそれぞれの面持ちで出迎えてくれる。

ちなみにMANKAIカンパニーでは団員は寮での共同生活をすることになります。

仲間と一緒ならきっと刺激的で楽しいことが待ってる。

さあ劇団ライフをスタートしましょう!

集うそれぞれの物語

舞台を目指して

A3ders!【Act! Addict! Actors!】歌詞を考察!待っている"憧れの舞台"とはの画像

(Act!) 動き出したら 夢のはじまり
(Addict!) 夢中になって追いかけてくシナリオ
(Actors!) どんな場面に差し掛かっても
手と手を伸ばせば 憧れの舞台が待ってる

出典: Act! Addict! Actors!/作詞・作曲:大石昌良

ここでは春夏秋冬それぞれのリーダーが歌い継いでいきます。

物語は後に春組のリーダーとなる佐久間咲也しか団員がいないという崖っぷちから始まります。

しかしここから物語は動き出すことになるのです。

劇団を創設した立花幸夫の娘である立花いづみが監督となることで団員のスカウトに成功。

まともな舞台すら踏めなかった惨状にようやく希望の光が射し込み、それぞれの夢が始まっていくのです。

次の“Addict”は「中毒者」のような意味になります。

まるで中毒にかかったように劇に夢中になるメンバー

上達も実感し始めどんどんのめり込んでいき、とても楽しく充実感がある時期なのでしょう。

時には困難な場面に遭遇することもあるでしょう。

ですがそんな時も待ち焦がれた舞台のことを思い、立ち向かう気持ちを持ち続けることです。

団員が力を合わせればきっと素晴らしい舞台が上演できるに違いありません。

ユーフォリアに導かれ

A3ders!【Act! Addict! Actors!】歌詞を考察!待っている"憧れの舞台"とはの画像

君のせいだよ 幸福感(ユーフォリア)
世界が変わったようさ
「運命」だと言うのなら 騒がしい幕が上がるよ

出典: Act! Addict! Actors!/作詞・作曲:大石昌良

演劇には独特の世界があります。

それと知らず目にした者を圧倒するような。

舞台上での役になりきり、全身で演じ、全霊で語るのです。

それが当の演者なら尚更でしょう。

やがて演じながら物語のキャラクターさながらに感極まり、幸福感で満たされる体験をするようになります。

その体験はまるでそれまでとは世界が変わったような感覚をもたらしたのでした。

必ずしも気が合う仲良しグループではありませんが、この代えがたいメンバーが集まったのは偶然でしょうか?

もしそれが運命で、時にはいがみ合いながらも苦楽を共にし稽古に励んでいけるならきっと舞台は待っているはず。

ただの仲良しではないからこそ、このメンバーが集まれば騒がしくもなる。

そしてその舞台は掛けがえのないものになるのです。

咲かせよう、それぞれの物語を

A3ders!【Act! Addict! Actors!】歌詞を考察!待っている"憧れの舞台"とはの画像

君とパッと咲かせよう 夢の物語
主役も脇役もそんなの関係ないさ
きっと誰もが生まれながらに主人公
君のもとで 花開く1ページ
めぐり逢えたね
ようこそ MANKAI カンパニー

出典: Act! Addict! Actors!/作詞・作曲:大石昌良

サビは開演のブザーと共に幕を開けます。

いよいよ本番が始まるのでしょうか。

遂に仲間と共に夢の舞台に立つ時がやって来ます。

時にはいがみ合ったりもしますが、共に稽古に励んだ仲間とだから意味がある。

舞台に立てた喜びを胸に、物語を演じようじゃないか。

そしてそれは自分たちの人生の物語でもある。

役柄上は主役と脇役に区別されてはいます。

ですが劇の中ではそれぞれが欠かせない物語の要。

そして誰もが人生という劇の主役を演じているのです。

ここで「君」が登場しますが誰でしょうね?

そこで思い出されるのは現監督が父の劇団を引き継ぐ決意をしてから仲間が次々に集うようになったこと。

そしてそれぞれの物語の1ページが開かれていくことになったのでした。

ですので恐らくは主人公の立花いづみを指しているのではないでしょうか?

続いて「めぐり逢えた」と歌うのは春組リーダー佐久間咲也。

彼もまた団員1人の時代を支えてきたメンバーです。

団員が1人増える度に「めぐり逢えた」の想いで喜べるのは彼ならではでしょう。

MANKAIカンパニーは最高だ!

君との出会いに乾杯!

大所帯となったMANKAIカンパニーにやって来る新入りメンバーは盛大な歓迎を受けるのでした。