やなぎなぎ color capsule
色を感じる歌
2019年11月にやなぎなぎさんが「color capsule」をリリースしました。
やなぎなぎさんの透き通った歌声はいつ聴いても癒されますね。
「color capsule」の優しい音楽と、とてもマッチしています。
前奏を聴くだけでも一音一音がキラキラと輝き、その世界観に包み込まれるようです。
タイトルの「カラーカプセル」とは色をしまったタイムカプセルのこと。
色をしまうとはどういうことなのでしょうか?
歌詞の中からそのヒントを探っていきたいと思います。
「色づく世界の明日から」挿入歌
2018年10月から放送された「色づく世界の明日から」は多くの人を虜にしました。
魔法と聞くとバトルアニメや「ハリー・ポッター」のようなファンタジーの世界を思い浮かべます。
今作はというとそういった要素はほとんどなく、私たちの日常に少し魔法を加えたテイストです。
綺麗な音色とアニメとの調和は素晴らしく、瞬く間に「color capsule」は話題となりました。
しかし当時はショートver.しか公開されておらず、フルver.は長い間未発表でした。
今回一年越しにフルver.が発表され、多くのファンが喜びにあふれたでしょう。
この曲を聴いて、アニメをもう一度見返した人も多いようです。
そのくらいにこの曲はアニメを代表する曲であり、なくてはならない存在になっています。
歌詞解説スタート
カプセルに砂をかける
数えきれない色の詰まった箱に砂をかけて
また会えるで綺麗でいてね
冗談めかして笑う
出典: color capsule/作詞:やなぎなぎ 作曲:やなぎなぎ
写真、未来の自分へのメッセージ、思い出の品々。
「またいつか会おうね」そんな声をかけて、想いをタイムカプセルに詰めていきます。
小学生や中学生のときに、卒業行事で行った人もいるのではないでしょうか?
何でこんなことをするのかと思った人もいるでしょう。
しかし時間が記憶をくすませるのに対して、タイムカプセルは時間を経て輝きを増していくのです。
記憶のパレットとは?
ひとつずつ 褪せてゆく
記憶のパレット
人は忘れる
出典: color capsule/作詞:やなぎなぎ 作曲:やなぎなぎ
思い出は徐々に褪せていきます。
どんなに興奮したことも、どんなに悲しかった出来事も同じです。
それは過去の出来事だけではありません。
人は年を取るにつれて、感動も薄れていきます。
それは今までの人生で、同じような経験をしてきたからです。
経験豊富なのは悪いことではありません。
しかし、新しいものに触れた感動、心焦がれるような想いとは無縁になっていきます。
人は記憶と一緒に、感動も忘れていってしまうのです。
記憶のパレットとは、あなたがこれから描く思い出に使う色のことです。
モノクロの毎日
色を感じない日々
味気ない世界で見上げた空は
やけに遠く感じて
光も雨も降らない
一生分の孤独のよう
出典: color capsule/作詞:やなぎなぎ 作曲:やなぎなぎ
毎朝同じ時間に起きて、同じ電車に乗って、会社に行って帰宅する。
毎日が同じことの繰り返しです。
新しいことが起きるはずもなく、段々日常が退屈になってきます。
ふと空を見上げても、特に何も感じない自分がいます。
空は四季によって天候によって様々に変わるのに、いつもと同じと決めつけます。
ルーティンの日常に新鮮さがなくなり、世界はモノクロです。
まるで自分だけが色を失ったようです。
周りは盛り上がっているのに、自分だけは何も感じないことはありませんか?
友達もいる、会社にも同期がいる、だけど感じる孤独。
パレットの色は自然と鮮やかさを失っていきます。