明るいメロディーに乗せられたどこまでも続いていくような熱い歌詞。
言いたいことはただ1つ「一緒に前を向いていこう」という想いなのです。
歌詞にある「もっと」や「ずっと」が連続して謳われている部分も彼ららしさがあります。
聴き馴染みやすさやライブでの乗りやすさを意識している部分が非常に魅力的。
楽曲を通して根底にあるのはただひたすらにポジティブ感情です。
聴いているだけで、ネガティブな想いが無理やり引き剥がされていくような感覚にさせられます。
歩みを止めないで
先に向かって
黄昏チャイムが響く 高鳴る鼓動と共に
舞う砂埃の中に 走り出した
出典: サンライズ/作詞:寺中友将 作曲:寺中友将
全身から溢れる高揚感に包まれて、駆け出している様子が映し出された歌詞。
先程までのポジティブな感情を心に宿したまま、自分の未来に向かっているのでしょう。
歌詞1行目にある「チャイム」というフレーズは、学生の聴き手を意識しているのだと解釈します。
そしてその後の「舞う~」は、先の見えない未来への不安や憂いを比喩しているのでしょうか。
ただ思い立って駆け出しているように感じられますが、その心情には確かな覚悟が秘められているのです。
少しネガティブになっていた1番から、楽曲の進行と共に心情にも変化が生じています。
この楽曲内での情の動きこそが、私たち聴き手の共感を生み出すのでしょう。
決めるのは自分自身
ドロだらけの日々諦めない
つまずいて転んでも諦めない
何もかも自分次第
出典: サンライズ/作詞:寺中友将 作曲:寺中友将
歌詞にしていることは至ってシンプルです。
しかし、このド直球な繕いのない言葉選びこそ、彼らの持ち味といえるのではないでしょうか。
こちらも深く解釈をすることに気を取られずに、スッと耳に入って心に届きます。
だからこそ勇気を貰えて、また次に繋げていこうと感じられるのです。
1度倒れてしまった時に、止めてしまうのか、また立ち上がるのかも自分にかかっている。
それは自分自身にしか決められないのです。
だからこそ、出来る限り後者になるように激励のメッセージを聴き手に贈っているのでしょう。
自然と前を向ける
その道を信じて
サンセットいつだって君の心に愛情を
サンセット誰だって涙を流して
今を生きるんだ 今日飛び越えんだ
遠まわりの道だって それが何かへの近道だから
出典: サンライズ/作詞:寺中友将 作曲:寺中友将
今、自分の歩いている道に自信が無くとも、ただ全力で続けていくべきだといっています。
何かを掴むまでの道のりは艱難辛苦の日々で、上手くいっている実感などは皆無です。
いつ光が見えてくるのかすら分からない毎日。
そんな現実に諦めたくなっている人々へ込めた太陽のように輝くメッセージです。
そして注目すべきは歌詞4行目のフレーズです。
今必死に藻掻いている道が、自分の夢に直結しているとは限りません。
しかしながら、その長い道を経験したからこそ、全く新しい世界に出会える可能性も秘めています。
だからこそ今あなたが必死になっていることに「無駄」なんてことはないといっています。
ライブで大盛り上がり
JUMP JUMP 明日へ JAB JAB 貫け
君に歌う輝く 太陽の歌
JUMP JUMP 明日へ JABU JABU 泳いで
たどり着けば 陽は登る きっと
出典: サンライズ/作詞:寺中友将 作曲:寺中友将
英単語の韻踏みが魅力的でどこかクセになるフレーズです。
歌詞3行目に描かれている「泳ぐ」は、全身を使って身体に負担のかかる行為。
まさに、必死に藻掻いて進んでいく人生の難しさや辛さを分かりやすく比喩していると解釈します。
そしてやはり彼らの第1には、ライブで盛り上がれる楽曲という想いがあるのでしょう。
ここのフレーズはまさにライブ映えすると形容できる部分。
歌詞の前向きな想いを感じながら、共に体全身を使って踊ります。
それが何よりのポジティブ感情の想起へと繋がっていくのかもしれません。