呂布カルマってどんな人?
呂布カルマさんはオールバックがトレードマークの名古屋出身のラッパーです。
「JET CITY PEOPLE」というクルーでは代表を務めています。
数年前からMCバトル(ラップで行う口喧嘩)が10代のラッパーを中心に人気を集めています。
呂布カルマさんはそのMCバトルの全国大会でも優勝、準優勝、ベスト4など歴史に残る成績を何度も残しています。
アルバムは2014年までで4枚出しており、オリジナリティあふれるワードセンスで心の奥底に訴えかけるものを感じます。
今回取り上げる「俺の勝手」はDJ White Smithさんがトラック提供をしています。
DJ White Smithさんについては後で触れますが、では「俺の勝手」とはどの様な楽曲なのでしょうか?
PVから読み解くのは俺の勝手
シンプルな作りから何を伝えたいのか読み取る
こちらが俺の勝手のPVになります。
呂布カルマさんがこちらに向かって歩きながら曲を歌っているというシンプルな作りですが、シンプルさ故に呂布カルマさんがこの曲で何を伝えたいのか?というのを冷静に考えさせてくれる作品となっています。
こちらのPVは客演にK.Lee(BB9)、BASE、JEVA、ヤカマシワ、MINT、NAGAN SERVER、894(MIDICRONICA)といった県内県外のラッパーも出演しています。
かっこつける音楽とは正反対の等身大の自分を冷静に分析して自分はこれまでこうだった、これからはこうあるんだという強い思いや考えが吐き出す歌詞の中に込められているのが伝わってきます。
『トラック提供をしたDJ White Smithについて』
DJ White Smithさんはアメリカ在住の日本人トラックメイカーです。
あまりメディアに姿を現さずその情報はネット上でも少なく年齢、性別などの情報は謎に包まれています。
数記事のインタビューとTwitterを使った情報発信、YouTubeでの作品投稿などしかありません。
作る楽曲はHIP HOP、ブレイクビーツ、エレクトロニカ、民族音楽や壮大なオーケストラ、どの要素も含んでいてオリジナル性に富んだ唯一無二の作品を作り上げます。
自身でもオリジナルアルバムを製作したり、国内、国外のコンピレーションアルバムにも参加しており、その活動は幅広いです。
コアなファンを中心に独創性あふれるトラックでヒップホップシーンに衝撃を与え続けるトラックメイカーDJ White Smithさんの今後の活動にも期待が寄せられます。
ちなみに好きなものは甘いものだそうです。
「俺の勝手」はDJ White Smithの手柄?!その真相に迫る
海外からも国内からもコアなファンを獲得するDJ White smith
そんなDJ White Smithさんが呂布カルマさんに楽曲を提供しその曲に歌詞をつけ完成したのが「俺の勝手」という作品となっております。
この作品は国外のリスナーにも多く聞かれており、YouTubeでのPV再生回数は300万回を超えています。
日本語全開の歌詞の曲なのになぜこんなにも国外リスナーの耳に曲が届いているのか?
そこには「DJ White Smith」さんの名前が起因していると思われます。
DJ White Smithさんは国内、国外問わず活動しておりそれにより海外のファンが俺の勝手にたどり着いたと思われます。
ですが日本国内における呂布カルマさんのファンの数は計り知れません。
そんな国内、国外での多くファンを抱えるアーティスト同士のコラボレーションにより広がりが広がりを見せ俺の勝手が勝手に世界を歩き回っているのだと思われます。
呂布カルマさんがTwitterで「俺の勝手はDJ White Smithの手柄だから」となんとも謙虚な発言を残しており、DJ White Smithさんに対するリスペクトと信頼を強く寄せているのを感じます。
『俺の勝手の歌詞の世界』
まずラップの歌詞構成として1ヴァース16小節の後にフックが8小節というオーソドックスな流れがあります。
基本的に曲調が変わることがないので、Aメロ、Bメロという様な作りにはなりません。
ヴァースと呼ばれる部分で歌詞を書いていき、フックと呼ばれる部分でサビを書きます。
それを繰り返して曲を作っていきます。
バケツ持たされて廊下に立ってた あいつはきっと分かってた
おれは何も考えず椅子に座ってた 真っ黒な黒板に向かってた
いつの間にか大人になってた 憧れに自分を重ねた
おれはラッパーになってた 自分の歌歌ってた ここに立ってた
あん時おれが思ったこと 半分でも君に伝わってたら
勝手だがなんか変わってたか だってまだ なんでかな
掴んで離したのはおれの方か そうか 今更だな
目を覚まさなきゃな なんも変わんねえ 前みたいに笑ってる
出典: 俺の勝手/作詞:呂布カルマ 作曲:DJ White Smith
クールで哲学的な歌詞が呂布カルマさんの真骨頂!!
これは俺の勝手のフックの部分です。
呂布カルマさんはクールに哲学的に言葉を紡ぐことで定評があるラッパーです。
あいつと自分を比べてあの頃と今を比べています。
「憧れに自分を重ねた 俺はラッパーになってた」これは憧れたラッパーになったというよりは、憧れた自分になるためにラッパーになったという解釈が近いのではないかと推察します。
憧れに自分を重ねたというのはラッパーに憧れたというよりは、自分の憧れた生き方にはラッパーになるしかない。
そう思った時間があったのではないでしょうか?その生き方を追い求めた結果現在ラッパーになった俺がいる。
と言った様なことを伝えたいのではないかと思います。