サザン「逢いたくなった時に君はここにいない」の歌詞に迫る

【サザンオールスターズ/逢いたくなった時に君はここにいない】歌詞の意味とは?失って気づく大切な存在!の画像

1990年1月19日にサザンオールスターズ9枚目のアルバム「Southern All Stars」がリリースされました。

サザンのオフィシャルページでのアルバム表記は大文字の「SOUTHERN ALL STARS」

アルバム原版では大文字と小文字表記でプリントされています。

Southern All Starsの収録曲は、約30年の時を感じさせない名曲ぞろい

今なお多くのファンに支持され続けているアルバムです。

「逢いたくなった時に君はここにいない」はSouthern All Starsに収録。

サザンの切ない曲で顔となる1曲として人気を維持し続けています。

「逢いたくなった時に君はここにいない」の舞台とは?

「逢いたくなった時に君はここにいない」の歌詞を眺めるとあることに気づきませんか?

桑田佳祐が歌う名曲は、日本語なのに洋楽と錯覚するものが多いです。

桑田佳祐の作詞には英語のフレーズが曲のアクセントとして使われます。

しかし「逢いたくなった時に君はここにいない」には英語のフレーズが見あたりません。

サザンの英語まじりの曲は桑田佳祐の十八番といえます。

でも日本語のみの歌詞を歌いきる桑田佳祐も違った魅力があり聴いていて心地よいです。

「逢いたくなった時に君はここにいない」の舞台となる季節は秋。

夏が終わり少し寒さが増すころです。

寒くなりはじめた秋と日本語のみの歌詞

「逢いたくなった時に君はここにいない」の世界観をよりはっきりと印象づけます。

透き通った空気ただよう人肌が恋しい季節

朝晩の冷えこみが増しはじめた季節。

あなたも人肌恋しく感じたことはありませんか?

何もなく普通の日常生活でもさみしさを感じやすい秋。

夏に幸せで包まれていた主人公にはより大きなさびしさを与える季節といえます。

「逢いたくなった時に君はここにいない」は、主人公が喪失感と戦うさまがとてもリアル

男性目線で描かれた歌詞です。

しかし、あなたの大切な人にあてはめると男心の幼さを良く知ることができます。

女性のあなたも男性の心理を知ることができる曲。

ではここから筆者の大好きな妄想タイムのはじまりです。

1度離れてしまった心は取り戻せない…

昨日までの喜びが悲しみに変わるよ
あんなに空が丸く見えるこの頃なのに
たぶん君は許さない女でいる限り
噂の後に割れた絆を

出典: 逢いたくなった時に君はここにいない/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

ここは朝晩の冷えこみが増しはじめた秋の季節。

息も白くなりはじめ空気は澄み渡り、空の美しさがとても際立ちます。

夏にはまったく意識していなかった綺麗な空。

深いタメ息をして見上げる空は円状を描いています。

そう「逢いたくなった時に君はここにいない」のはじまりはフラれた次の日。

主人公は、自らのおろかな行いで女性たちの話題の中心人物となっています。

男性とはおそろしく単純で幼い生きもの。

その場の気分でとってしまった軽率な行動が、大切な彼女をかたくなにしてしまいます。

何気ないことがこんなにも幸せだったなんて

目の前に 好きな女性がいればなおさら辛い
今すぐに やり直せば甘い言葉が嘘になる

誰より 愛しい女性よ 君と歩いた夏
胸によみがえる Ah, ah……

出典: 逢いたくなった時に君はここにいない/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

主人公は大切な彼女と同じ職場で働いています。

気分はとても顔を会わせられるものではありません。

しかし、今まで幸せだった向かい合わせのデスクが残酷な出勤を迎えます。

主人公と彼女は同じ部署でデスクも向かい合わせ。

嫌でも顔を会わせてしまう状況にあります。

本当であれば主人公はすぐにでもやり直したいと彼女に伝えたい気持ちでいます。

だけどかたくなな彼女の心は、主人公の本心でさえとりつくろった言葉にしか聞こえません。

主人公の噂話を偶然聞いてしまった彼女。

なにしろ主人公の噂話で社内はあふれていたのですから。

たまたま耳にした主人公のおろかな行動。

裏切りという言葉だけが彼女を包んでいます。

いくら後悔しても時間は戻らない

歌詞の序盤で「逢いたくなった時に君はここにいない」の背景と関係性がはっきりとしてきました。

これからむかえる中盤では、主人公がおかした罪の後悔と苦悩が描かれます。

いったい主人公がおかした罪は何なのかとても気になるところ。

彼女の心を引き裂きかたくなにした原因の罪とは?

「逢いたくなった時に君はここにいない」中盤の妄想タイムスタートです。

苦悩と毎晩むきあう主人公

独り言の意味さえも 言い分けになるのは
自分の罪を忘れるため苦しまぎれに
通り過ぎる夜だけが涙を隠してた
つれない風の音に紛れて

出典: 逢いたくなった時に君はここにいない/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐