Keala Settle【This Is Me】歌詞を和訳して意味を徹底解釈！何も怖れない理由とは？

2018年2月に日本で公開された映画『The Greatest Showman』。

この映画の劇中歌として注目を集めたのが今回ご紹介する楽曲「This Is Me」です。

映画の世界観とリンクする歌詞に感情が揺さぶられます。

登場人物が抱く悩みや劣等感…それらをまるごと吹き飛ばすような強い楽曲です。

今回は物語と繋がる歌詞の意味を徹底的に解説していきたいと思います。

わたしは暗闇を知っている

隠れろと彼らは言う

わたしを見たくないから

わたしは全ての傷跡を恥ずかしいと学んだ

あっちへ行ってと彼らは言う

誰もあなたを愛してはいない

静かにささやきながらも、怒りをこらえるように歌う冒頭の一節。

彼女が歌う暗闇とは周囲から放たれた心無い言葉の数々だと読み取れます。

劇中でKeala Settleが演じているレティは"髭"が生えている女性です。

彼女にとってそれは1番のコンプレックス。

周りの人の怪訝な視線を浴び、それを恥とまで認識するほどに深く心は傷ついていたのです。

現実にも世の中には人の容姿を蔑む人は少なくありません。

もしあなたが周りからそんなことを言われようものなら悲しくて悔しくて仕方がないはずです。

今まで辛い思いをし続けていた彼女は、心の中にできてしまった暗闇を知っていたのでしょう。

私は誰からも必要とされていない…そう思いながら生きてきたのです。

しかし心の誇りは壊すことができない

わたしには居場所があるから

わたしたちは輝くのよ

心の暗闇を知ってしまうほどに傷ついてきた彼女ですが、決して屈することはありませんでした。

それは自分の居場所があるはずだと希望を捨てなかったからです。

ここでいう"居場所"とは劇中に登場するサーカス団のことでしょう。

居場所があると信じ続けることができた理由は"失わなかった誇り"があったからです。

目にも見えないちっぽけなものにも思えますが、これは人間として最も大切なことでしょう。

また、この歌詞では彼女がサーカス団のみんなを大事な仲間だと思っていることがよく伝わってきます。

このレティの言葉を聞いた周りの仲間は心の中に火が灯り、ともに奮い立ってくれるのです。

鋭い言葉でわたしを傷つけるとき

わたしが洪水を起こして彼らを溺れさせる

わたしは勇敢で傷もある

わたしが思う、これがわたし

ここから徐々に力強いサウンドに変わっていきます。

彼女たちの心にみなぎる闘志のようにも感じるのです。

歌詞からも、何かが変わる瞬間であることが伝わってきます。

傷つけられたからといってこのまま終わるわけにはいきません。

自分たちにもまだできることがたくさんあるんだ！と強気モードに突入します。

そういった前向きな思いが心の奥にあったのでしょう。

たくさん傷つき、下を向きながら生きてきた彼女たちが一斉に立ち上がろとするのです。

まさに"覚悟を決めた瞬間"であると考察できます。