弱いあなたに贈る曲『虹の素』

=LOVE【虹の素】歌詞の意味を徹底解説!流した涙の行方はどこ?弱い自分が嫌なあなたに聴いて欲しい…の画像

人気絶頂の中、2019年4月に所属していたHKT48を卒業した指原莉乃さん

そんな彼女がプロデュースしたアイドルとして話題を呼んでいるのが、=LOVEです。

2017年に活動を開始した=LOVEメンバーは、アイドルとしてだけでなく声優としても活躍中!

そんな彼女たちがリリースした5枚目のシングルに収録されているのが『虹の素』です。

この楽曲では弱さを抱える自分自身の葛藤、心の揺れ動きが繊細な言葉で表現されています。

さっそく、歌詞の世界を詳しく見ていきましょう。

よくある日常

学校の教室で

響くチョークの音
感情ない教師
死んだオーディエンス
見ないふりしている

出典: 虹の素/作詞:指原莉乃 作曲:増谷賢

多くの人が学生時代に経験したことがあるかもしれません。

よくある学校の風景を思い浮かべてみてください。

教室の中では教師が一方的に授業を進めています。

生徒からの反応は当然なく、寝ている人もいればボーッとしている人もいる。

仲良しの友達同士で会話に華を咲かせている人たちもいれば、ただ聞いていない人もいる。

きっと最初のうちはそんな教室に向かって、教師が「ちゃんと聞いて!」と促すことがあったかもしれません。

しかし今では、すっかりお構いなしの状態です。

教師は自分自身の心が壊れないよう、必死に守るために感情をなくしました。

そして好き放題に過ごす生徒たちの姿を見ないフリして、授業を進めることを決めたのです。

難しい人間関係

顔色伺って
バリアを張ってるのを
早く気付いて欲しい
弱い自分が嫌だ

出典: 虹の素/作詞:指原莉乃 作曲:増谷賢

ここも、現代に生きる多くの人が無意識のうちに取っている行動を表現しています。

人付き合いをするにあたって、相手に嫌われないようにご機嫌を伺う。

こんな経験、1度くらいあるかもしれません。

同じく、相手の心の中に踏み込みすぎて自分自身が傷つくことを避けるために、あえてバリアを張ったりもする。

そんな風に、行動する上で自分の気持ちではなく相手との関わり方を考えすぎてしまうのです。

そんな自分のことを、ここでは弱いと感じています。

弱い自分に嫌気がさす

耐えられない私の心

君は私をどう見てる?
ただ吹く風 心削る
かすり傷はやがて骨に染みるよ

出典: 虹の素/作詞:指原莉乃 作曲:増谷賢

相変わらず他人からの目線が気になる主人公。

そうして敏感になった心は、ちょっとの刺激で反応するようになってしまったようです。

サラサラとした砂をただかき集め、とりあえず形を整えただけのような主人公の心。

そんな脆い心は、ただ吹いているだけのそよ風にすら耐えることができず、どんどん削れていくのです。

また表面にうっすらとできただけのかすり傷でさえ、主人公には治すことができません。

主人公の心の免疫力はほとんどないに等しいのです。

傷は治るどころか悪化していく一方で、次第に深く深く、骨にまで到達してしまうほど。

主人公の苦しい状況が鮮明に描かれているパートです。

どこまでもネガティブな心模様

眩しい空が苦手なんだ
嘘も見透かされそうで
ただ照らして 嘲笑うか
どれだけ声をあげて泣いても
吸い込まれて 消えて行く
せめて教えてよ
私の涙 虹になれた?

出典: 虹の素/作詞:指原莉乃 作曲:増谷賢