バンガローのような小屋での宿泊か、テントを張っての野営かは分かりません。

しかし、人の気配がない場所で一人の夜を過ごしているのだろうと想像します。

北国の夜に相応しいのは、薪ストーブや暖炉、焚き火の炎。

パチパチとはぜる音をたてて燃えさかる炎は、彼の熱き心そのものではないでしょうか。

揺らめく炎に彼女の面影を重ね、更けゆく夜とともに想いはよりつのっていきます。

秋冬の切なさ、胸を叩く歌

ああ 秋には色づく日が
ああ 冬には真白な日が
胸を叩く 歌を歌う 歌を

出典: 熱き心に/作詞:阿久悠 作曲:大瀧詠一

紅葉に色づく秋の日、白い雪に染められた冬の日。

胸を叩くのは、秋冬が織りなす彼女との想い出そのもの?

それとも、想い出から紡ぎだす言葉から成る不思議な歌なのでしょうか?

ここの解釈は聴く人それぞれだと思います。

転調したメロディに乗せて歌い上げる、感動的なラスト!

【小林旭/熱き心に】歌詞から読み取れる主人公の愛の形とは?徹底解釈!多くの人の心を打ったヒット曲の画像

オーロラの空の下
夢追い人ひとり
風の姿に似て
熱き心 きみに

出典: 熱き心に/作詞:阿久悠 作曲:大瀧詠一

動画の項目でも記しましたが、ここは本当に感動的!

曲が転調し、ナイアガラサウンドが最高潮に達する部分です。

そこに乗る歌詞が「オーロラの空の下」ときたら、光景を想像するだけで鳥肌もの。

彼女を想い続ける自分を「夢追い人」に例えています。

オーロラが広がる空の下に佇む自分を客観的に、映画のワンシーンの如く見ているようですね。

彼から湧き上がる熱き心は、まるで風のように、オーロラの広がる空をこえて彼女のもとへ……

まとめ

普段こういうタイプの曲を聴かない方にも、この「熱き心に」の良さが伝わるよう頑張ってみました。

筆者自身、大瀧詠一のコアなファンでありながら、実は元々小林旭の世界が得意ではなく……。

言葉が悪くて申し訳ないのですが「大昔のオジサン好みの歌手・俳優」かな、と少し敬遠していました。

でもこの曲がリリースされた時「あ、小林旭って凄いんだ!」と、認識を新たにしたのです。

この記事を読んで下さった方がほんの少しでも共感して下されば、とても嬉しく思います。

「熱き心に」の魅力にハマったあなたにはこんな記事を♪

ここOTOKAKEには、小林旭を特集した記事が現在(2018年9月)まだありません。

しかし! 興味深い関連記事がいくつかあるので、ご紹介しますね。

森進一は演歌歌手にカテゴライズされながら演歌にこだわることなく、さまざまなジャンルの音楽に親しみ挑戦する歌手です。「冬のリヴィエラ」は大瀧詠一作品。大瀧のナイアガラサウンドと森の歌声が絶妙にマッチした1曲をご紹介します。

大瀧詠一が森進一に提供した楽曲「冬のリヴィエラ」についての記事です。

実は大瀧詠一自身も英詞でセルフカバーしているのですが、タイトルが少々違います。

その名も「夏のリビエラ」(リヴィエラではありません)!

1980年も暮れかけた頃、太田裕美の歌声で解き放たれた「さらばシベリア鉄道」。その後たくさんの人が歌い、多くのバージョンが残されています。 本稿では原点を求め、最初に歌った太田裕美版と作曲者である大瀧詠一版について解説します。

この曲は小林旭も「アキラのさらばシベリア鉄道」としてカバーしています。

多くの人がカバーしているので、聴き比べをするのがとても楽しい!

没後28年、美空ひばりの楽曲は今もなお多くの人に愛されています。ここではカラオケJOYSOUNDが発表した「美空ひばりの人気曲ランキングベスト50」を発表します。歌詞や動画から美空ひばりの世界を満喫してください。

小林旭と美空ひばりが結婚していたことを知る人は、いまやもう少ないのではないでしょうか。

そういったこともあわせて紹介している記事です。

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