奇跡の大合唱
MVではこの撮影のために集められた200人のファンがエキストラになって後藤正文と歌います。
奇跡の合唱です。
私たちが棲むこの世界を見下ろせる場所で陽射しを存分に浴びて「解放区」の樹立を宣言します。
人が圧政に苦しむことのない世界。
人が貧困にあえぐことのない場所。
ここだけはどんな権力も不可侵です。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONによる「解放区」はあまりに魅力的。
こんな場所が現実にあったなら私たちの日々は彩りを変えるでしょう。
彼らが画面のこちら側へ押し寄せるように向かってくる迫力ある演出が冴えています。
今にも画面の外の世界にまで彼らの行進と合唱が続くようでこのMVを観ている間だけは希望を感じる。
こんな感動的なMVはやはり全編を公開して欲しいものです。
後藤正文による歌詞を見ていきましょう。
ここは「解放区」!
アジカンと共に笑うこと、踊ること
解放区
フリーダム
笑い出せ
走り出せ
踊り出せ
歌い出そう
解放!
出典: 解放区 / Liberation Zone/作詞: Masafumi Gotoh 作曲: Takahiro Yamada Masafumi Gotoh
かつてこの国にも「歌で時代を変えよう」とあらゆる音楽家や大衆が真剣に取り組んだ時代がありました。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「解放区」にはその気概が引き継がれているようです。
とはいえかの時代の焼き直しではありません。
笑うこと、踊ることの快楽に身を任せることへの信頼はかつての時代にはまだまだ早すぎました。
しかしASIAN KUNG-FU GENERATIONの「解放区」は笑うこと、踊ることを権力に介入されない特別区です。
そんな意気込みが伝わります。
時代は確実に変わったのです。
尊重されるものは各自の自由。
「自由とその責任に社会の主軸・原動力を移してゆこう」
「解放区」で歌われる世界の決まりごとはおそらくそれだけです。
これは夢想家的な発想かもしれません。
それでもその正しさをきちんと咀嚼して日々の生活を生きたいと想わされます。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのロゴと「解放区」の文字。
彼らのライブに行きたくなります。
幸せな歌を紹介できることこそ幸せでした。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
OTOKAKEとASIAN KUNG-FU GENERATION
アルバム「ホームタウン」全曲解説
OTOKAKEにはASIAN KUNG-FU GENERATIONの関連記事がたくさんあります。
中でもアルバム「ホームタウン」の全曲解説をご紹介します。
収録曲のMVなどのリンクも貼りました。
ぜひご覧ください。
【ASIAN KUNG-FU GENERATION】アルバム「ホームタウン」の収録曲を徹底解説! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
2015年の「Wonder Future」以来、3年半ぶりにASIAN KUNG-FU GENERATIONのアルバムが発表されました。その名も「ホームタウン」。自分たちが愛する音楽を素直に表現しきった傑作に仕上がりました。収録曲を全曲レビューしていきます。
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