【素直になれなくて/菅原紗由理】ドラマ『スナナレ』の挿入歌として話題に！切なすぎる歌詞の意味を解説！

「あなたに心はとうに奪われている。そしてあなたの優しさも私を包んでくれている。それもよく分かっている。」

けれども、彼女はどうしても素直にそれを受け入れることが出来ないのです。

だからとても寂しい、彼女はもう一度思うのです。

「他人の前では決して泣かない」、彼女はとてもしっかりとした、気丈な人なのでしょう。

「でもあなたの前では、涙が零れそうになる」、これは彼女の本心。

そして彼女は彼に抱きしめられて、甘いささやきを受けたのでしょう。

でもそれは本当の気持ちなのか。どうしても彼女は彼の愛に対する不信感を拭い去れないのでしょうか？

それとも、本当に素直になれないだけなのでしょうか？

「いつもそばにいたいから、ぬくもりを感じたいから」、本当は彼女は何時だって彼と一緒にいたいのです。それは痛いくらい、自分でも判っている。

けれどもそれがどうしても出来ない。彼女は心の叫びを発します。

I Believe You！

これは嘘偽り無い、彼女の本心なのです。でもそれは完全には出来ない。

だから、同時に自分に言い聞かせた言葉なのでしょう。

「あなたと私のめぐり逢いは起こるべくして起こったこと。これは運命、そして奇跡。神が与え賜った所業、だから決して離れることは無い！」

おそらく彼女は心の中で、もう一度自分に言い聞かせたのでしょう。

「何時だってどこに居たって愛おしくあなたを想っている。でも心の中から寂しさを消すことが出来ない。だから心から本心から素直になりたい。」

彼女は心の叫びをもう一度繰り返して、この曲は終わりを告げます。

「彼女は彼の愛を受け止めたい、でも心からそれが出来ない。何故ならば彼の愛にまだ疑念がある、それを消し去ることがどうしても出来ない！」

愛するが故にためらってしまう、おそらく彼女はこれは一世一代の恋だと考えているのではないでしょうか？

おそらく彼女は相当な慎重派、そしてとても真面目な人。これは猜疑心とか偏屈な気持ちから来ているものでは無いと思います。

「身も心も私はあなたに捧げている。だから素直にあなたを受けとめ、支えたい」

そして彼女はとても思いやりのある人、だから彼の気持ちを配慮して、謙虚な気持ちで「素直になりたい」と願っているのだと僕は思います。

彼女のミニアルバム『Close To You』僕はほとんど素っぴんに近い彼女ジャケット写真を不思議に感じました。

歌詞の解釈を進めて行く内に、何となくその理由が分かって来ました。さらに徹底して自分をありのままにさらけ出したい。

もっと素直に、素顔のままで……。それが「あなたのそばにいる」（Close to you）方法だと。

この「素直になれなくて」にそんな彼女の想いがより集約されているのではないか、と。とても謙虚で自然体ではないかと思います。

そして彼女の歌が僕の耳から離れない理由とはそんな彼女のひたむきさが、僕の心にわずかばかり有って、そしてもっと欲しいと願っている謙虚さにシンクロしているのではないか？と。

まあ、僕にはまだ全然足らないですけれど。

謙虚で自然体な菅原さん、そんな彼女はより成長し一大決心をされたようです。それは「菅原沙由里」を打ち捨て「THE S×PLAY」にその名を変えることでした。

公式HPにそんな彼女の決意表明が見て取れます。