逆らいたいなんて思わない
革命が起きて 逆さまになっていくだけ
出典: 革命はいつも/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
いや俺は悪くないよ、ただ、革命が起きたからさ。
だから逆らったわけじゃないよ。
このように、屁理屈だといわれるような言いわけをならべて対抗しています。
何に対抗しているのでしょうか。
それは大人に対してや自分の不甲斐なさ、やりきれない思いです。
大人と子供の中間であるこの時期での抵抗は、覚えがある方もいるのではないでしょうか。
きっと、この少年は悔しい思いもあったのだと思います。
その悔しさや自分に対しての怒りが混合しているような心情なのです。
だから反抗するし、抵抗もする。
それがよく出ている場面だと思います。
先生は敵だった
ブラックコーヒーとビーカーと居残り
第二理科室で 僕は悪魔に 猛反抗期へ
出典: 革命はいつも/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
理不尽な理由で怒られることも、自分だけ叱られることも。
学生の時期は「なんでこれがダメなのか」わからないことが多いです。
自分だけ取り残されていく不安と、自分だけ受ける罰への怒り。
この少年は、危険を伴うことのある理科の実験の際に悪ふざけをしていました。
だから近くには「ビーカー」があり、その場所で罰を受けています。
1行目にある「コーヒー」は、大人を象徴する言葉です。
その大人である先生も、近くで少年がきちんと反省しているか見ています。
近くで見ていれば、ズルをすることもありませんから。
そして2行目にある「悪魔」とは、敵である先生のことを指します。
その先生に全面的に反発した様子が「猛…」という言葉です。
「反省させられている」この場面をまとめると、この言葉がしっくりきます。
もう何もかもよくわからないんだ
もうなんでもよくて、なにもかも嫌だという感情が渦巻く。
この場面では、自分でもどうしようもない思いがせめぎ合っているようです。
きらいなわけじゃないけど
全部嫌だった
まだ幼かったんだ
弁当なんて殆ど残して捨てた
出典: 革命はいつも/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
全てが無くなってしまえばいいと思うほどの苛立ち。
これは親に対してではないし、何に対してなのかもわからない状態。
きらいになったわけじゃないけど、なんか嫌。
そんな状態になった経験がある方も多いのではないでしょうか。
「反抗期」という気持ちの変化は、人によって違うみたいです。
ですが大半の人間は、この時期にこのような状態に至ります。
そして対抗をして反発をする。
その反発行動が3行目の「弁当なんて…」という部分になります。
お母さんが愛情込めて作ってくれたことはわかっているけど、なんか嫌。
今思うと、とても悲しい気持ちになる行動だな…と反省しているのでしょう。
この場面では、そんな時期もあったな…と懐かしむこともできます。
負けたくなかった
生徒が握った采配 担任の真の正体
鐘は鳴っていたんだ
出典: 革命はいつも/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
「先生は敵だ」と思っていたから、反発している。
どうして戦っているかなんてわからないけど、負けたくなかった。
1行目にある「采配」とは、指示をするということ。
この曲の場合では、戦いに勝つということでしょうか。
2行目にある「鐘」は、ゴングという意味です。
学校のチャイムという意味にも捉えられますが、この場合はゴングと考えます。
自分自身の中にあるゴングが鳴り、敵である先生と戦う。
その様子が、この場面で表れています。
後悔とのせめぎ合い
塾から帰ると 灯りがついてた
家の匂いとか 夕飯が待ってた
暖かい気がしたんだ でもなんでなんだろう
そんなんいらない うざいんだって言ってしまった反抗期
出典: 革命はいつも/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
心地いいと感じる我が家に帰れば、暖かい家族がいる。
美味しいご飯だって柔らかい布団だってあるのだけど、なんか違う。
自分のためにしてくれたってわかっているのに、なぜか苛立ちを隠せなかった。
この場面では、なんであんなひどいこと言ったのか後悔する様子がわかります。
あれは反抗期のせいなんだ。
そのように言っているようにも聞こえます。