両A面シングルとは?

【運命(My Hair is Bad)】歌詞の意味を独自解釈!ドラマティックな別れの光景が辛いけど…の画像

2017年に発売されたMy Hair id Badの4thシングル

タイトルは「運命/幻」となっています。

実はこちら、「運命」という曲と「幻」という2曲の両A面シングルなのです。

両A面って珍しいですね。

「B面作ったら良い曲過ぎてB面にできなかったから両方A面にしたのかな?」

当初はこのように思いましたが全く違いました。

この2曲。繋がりがあるのです。

恋人同士である2人の男女の物語。

長い長い恋愛期間は終盤を迎え、別れの気配を感じています。

そんな2人の別れのエピソードを、男性目線、女性目線それぞれからの目線で作成されたのがこの2曲。

「運命」は彼氏からの目線で歌われた楽曲「幻」は彼女目線楽曲

歌詞もメロディも全く違っています。

彼女目線の「幻」

彼女目線の楽曲「幻」の方が気になる!という方へ。

「幻」の歌詞についてはこちらの記事で紹介してますので、是非ご覧ください。

My Hair is Bad、4枚目のシングル(インディーズも含めて)はダブルA面の「運命/幻」!その片方の「幻」はじっくり聞きこむと、失恋経験者は男女問わずグサッと心に刺さりこんでくる迫真の歌詞に気が付くでしょう! あまり聞きこむと危険ですので(笑)ほどほどにのめりこんでください!

男性目線の「運命」

偶然だった
最後の最後であの日と同じ服
僕は遅れて行った
見慣れない短い髪だった
気不味くて珈琲で流し込んだ
でもなぜか味がしなかった
沈黙が続いていた
その瞬間 僕は悟った

出典: 運命/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁

彼女と待ち合わせた喫茶店。

上手くいっていない二人という事が歌詞の初めから伝わってきます。

久しぶりに会ったのでしょう。

彼女は髪を切ったようで、記憶にある姿とは別でした。

恋人同士なのに、そんな事も知らなかった

さらには、「髪を切ったんだ」そんな近況報告すらしていなかったようです。

会っていなかったどころか、連絡すらしていなかったのでしょうか。

髪型を変えた時、新しい服を買った時、真っ先に恋人に見てほしいですよね。

そういう気持ちはすでに消えている関係のようです。

悟る彼

彼女の服装を見て「あの時と同じ服だ」と気が付きます。

何か2人の思い入れのある時の洋服のようです。

初めて会った時、初デートの時、彼女との未来に違和感を感じた時…でしょうか。

さらに席について味のしないコーヒーを啜りました。

まだ本題にも入っていないのにその空気で何かを悟ったようです。

悟ったからこそ、何を言っても無駄だと何も言わなかったのでしょう。

1.彼女の服装

2.コーヒーの味

この2つで何かをわかってしまう男性。とても鋭いというか感性が豊かなのですね。

反して、彼女は本題に入ったようです。

おそらく彼の許せない行動を責めているのでしょう。

怒鳴り、睨み、気持ちをぶつけます。

しかし彼は、慰める事も言い訳する事も反論する事もしません。

なぜなら、「もう終わりなんだ」という事を悟ったから。

すれ違う2人

すでにこの段階で、2人がかみ合ってない様子がわかります。

お互いの気持ちに全く寄り沿っていない事も…。

全てを悟り黙り込む彼。

そんな彼をよそに話を続ける彼女。

男性目線で見ているからこそ、彼女の存在がとても客観的に見えます。

まるで彼女が他人のように描かれています。

たくさん生まれるすれ違い

きっと終わりだった
ずっと分かっていた
もう何も言わなかった
ずっと怒鳴っていた
じっと睨んでいた
でも君は泣かなかった
どうして
終わりだけわかってしまうんだよ

出典: 運命/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁