セカンドフルアルバム「woman's」に収録
【革命はいつも】は、My Hair is Badのセカンドフルアルバムに収録されています。
2016年10月19日に発売された【woman's】というアルバムです。
全13曲中の9番目に当たるこの曲は「反抗期」がテーマ。
この楽曲の主人公は、反抗期真っ盛りの少年であることがわかります。
思春期を迎える中高生の時期に、1度は思うであろう「全てが嫌」。
そんな気持ちを抱えている中高生やそれを懐かしむ大人にぜひ聴いてほしい楽曲です。
作詞作曲をしたボーカルギターの椎木知仁さんは、この曲にたくさんの意味を散りばめました。
この楽曲を解読していくと、とても興味深いです。
それでは、1つ1つじっくり紐解いていきましょう。
特に興味はない
1番のAメロであるこの部分は、思春期特有の「興味ない」をモチーフに。
悲しい事件や事故があったあの時だって、興味がなかった。
そんな心情を表している部分です。
別にどうでもよくて
九月 旅客機がビルを壊してた
真っ黒いパンジーが盛大に咲いてた
出典: 革命はいつも/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
1行目にある「九月…」この事故は、アメリカで起きた事件のことを指しています。
この事件が、テレビでたくさん報道されていました。
でも、特に興味はなかった。
今思うと胸が痛くなるような悲惨な事故や事件も、あの頃はどうでもよくて。
そんな思いを読み取ることができます。
2行目にある「黒いパンジー」の花言葉は私を思って。
このテレビの向こう側で亡くなった方たちの思いが感じられます。
ですが主人公は、そんなことも特に興味はありませんでした。
興味はなかった
眺めていたんだ ずっとテレビが泣いてた
悲しくなかった
出典: 革命はいつも/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
その報道ばかりの毎日で、画面の向こうでは泣いている人がたくさんいる。
どのチャンネルに切り替えても、そればかりだった。
2行目にある「悲しくなかった」とあるように興味なかったのです。
まだ未熟で、周りのことを考える余裕なんて少しもありませんでした。
目の前にある勉強や遊び、好きな人のことで頭がいっぱいいっぱい。
また、自分には関わりがないからと思っていたのでしょう。
関わりがないから胸を痛める必要がない。
そう思っていたからこそ、悲しくもなく、興味もなかったのです。
身近なこともどうでもよかった?
卒業式 女子達が泣いてた
溢れた涙が頬を伝ってた
拭えば拭うほど ただ泣けないやつが悪者みたいだ
さよなら
出典: 革命はいつも/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
自分も当事者である「卒業式」ですら、もうどうでもよかった。
みんな悲しそうにしていて、なんでだろうって思ってた。
この少年は、身近なことについても興味はなかったようです。
これから一生会えないというわけでもないし、泣けなかったのでしょう。
悲しんでいないやつは、よくないのだろうか。
そんな疑問を抱えながらみんなに「さよなら」を告げます。
これは言いわけ?
この楽曲のテーマ「反抗期」は、かっこよくいうと「革命」。
この革命を、反抗期に対しての言いわけにしていたのではないでしょうか。
また、自分の中でこの思春期の時期が革命なんだという意味にも感じます。
その部分について、詳しくみていきましょう。