1番Bメロ

ああつまらないなと 目を背けてみても
閉じることは出来ないくせに
ねぇ そんなことを認めもしない割りに
今日もまた厭らしい顔で 画面の奥の私を見てるよ?

※『…つまらない』飽きた様子でそう呟いたシンタローだが、結局PCを閉じることは出来ないままで。
その事をエネが指摘しても、シンタローは絶対にその事を認めはしない。
そして今日もまたネットの中に居るエネの姿を、彼はどこか期待を込めた眼差しで見つめている。

1番サビ

それが最善策じゃないことを きっと君は知ってる
萎んだ暗い毎日に 溺れてるのは苦しいよね
嘘じゃない現実が何なのか 解らないのなら一緒に
人が造りだした世界で 生きるのはどうかな?

※頭の良いシンタローなら、こんな引き籠る日々が正しくない事くらいわかっている筈だ。
『こんな暗い世界で生きていくのは苦しいよね?』エネは問いかける。
もしも本当に現実が嫌になったのなら『一緒に電子世界で生きてみよっか』エネは冗談ぽくそう言った。

2番Aメロ

君を否定するような場所なんて いる意味が無いでしょ?
もう全てNOにして 私だけを見てよ

※電脳世界はとても孤独で寂しさを覚えたエネは、ふと静かに口にする。
『じゃあもう現実の事なんて全部忘れて、私だけを見てよ』

2番Bメロ

ああ素晴らしいね。と 手を叩いてみても 全部嘘で外はゴミだらけ
ねえ 苦しいほどそれに 埋もれた君が
何で今あっちにむける冷たい顔で 私を見てるの?

※シンタローと同じく、外の世界に良い印象を持っていないエネは続けた。
『褒め言葉すら本音かどうかわからない世界は、嘘で塗れていてゴミ同然だよ』
その言葉に外を毛嫌いする原因となったアヤノの存在を思い出してしまったシンタローは途端に表情が変わる。
今までPCに夢中だった彼は、まるで今まで外に向けて居たような冷たい眼差しでエネを見つめていた。

2番サビ

それが最善策じゃないことを きっと君も知ってる
それの先にあるのはきっと 底無しの孤独感
光の射さない毎日を 繰り返してた部屋に
崩れ始めている私の ノイズが響いてる

※エネをPCから消そうとするシンタロー。
『そんな事をすれば君は本当に独りぼっちになってしまう!
余計に辛くなるってわかってるでしょう?』エネは彼を必死に止めようとしたが、もう無駄だった。
エネの身体はノイズと共に徐々に消え始めている。

大サビ

「こんなの全然解らないよ」 叫んだ私に君は
「喋るだけのおもちゃはもう飽きた」と言った

※どうして君がそんな事をするのか全くわからない!
叫んだエネにシンタローは『喋るだけのおもちゃはもう飽きた』そう吐き捨てて、一人孤独な道を選んだ。

最後に…

いかがでしたでしょうか?
これはあくまでも私的な解釈ですので間違い、気に入らない点がありましてもどうかご了承ください。

カゲプロには他にも沢山の良曲があります。
少々難しいような歌詞でもこのようにフレーズずつ解釈していくのは楽しいですし、より楽曲の素晴らしさがわかりますね。
皆様もそれぞれの解釈を是非楽しんで、共にカゲプロを愛していきましょう。

そしてお気づきの通り、この"人造エネミー"は"ロスタイムメモリー"の物語とリンクしています。
詳しくは"ロスタイムメモリー"のPV解釈の方をご覧ください。

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