歌詞と楽曲の絶妙なバランス
途中でやめた本の中に挟んだままだった
空気を読むことに忙しくて 今まで忘れてたよ
句読点がない君の嘘は とても可愛かった
後ろ前逆の優しさは すこしだけ本当だった
簡単なあらすじなんかにまとまってたまるか
途中から読んでも 意味不明な二人の話
出典: 栞/作詞:尾崎世界観(クリープハイプ) 作曲:尾崎世界観(クリープハイプ)
タイトルが「栞」とあって、全体のモチーフはやはり「本」です。
二人が過ごした日々、その時の流れが本になぞらえて表現されています。
「簡単なあらすじなんかにまとまってたまるか」外から見たら一行で済むような内容でも、その内側にいたらそんな簡単な言葉で片付けるなよ!っと思いますもんね。
本がモチーフではありますが、その中に世界を閉じ込めるというわけではなく。
アンチテーゼとして使っているのもまた上手いよなぁと思うわけです。
桜散る 桜散る
ひらひら舞う文字が綺麗
「今ならまだやり直せるよ」が風に舞う
嘘だよ ごめんね 新しい町に行っても元気でね
桜散る 桜散る
お別れの時間がきて
「ちょっといたい もっといたい ずっといたいのにな」
うつむいているくらいがちょうどいい
地面に咲いてる
出典: 栞/作詞:尾崎世界観(クリープハイプ) 作曲:尾崎世界観(クリープハイプ)
切ない…!
この文字だけ見たら、曲としてはスローテンポのバラードを当てたくなりますよね。
この歌詞にあの疾走感ある楽曲を当てたのは、さすがセンスの塊だなぁと。
悲しい言葉を悲しい曲で歌うよりも、敢えて明るい曲に乗せた方が悲しさが増幅する、というパターンってありますよね。
この楽曲に関しては、切なさや後悔といった後ろ向きな感情を、明るくスピード感のある楽曲に乗せています。
それにより、悲しくて切ないけれど、「それでも前を向く!」というポジティブさが表現されているように思えます。
このポジティブさもまた切ないんですけど、それがグッときちゃう…!
最新情報はこちら!
というわけで今回は、Radio Bestsellersの「栞」をご紹介しました!ホント面白い企画ですよねこれ。
そんな彼らの最新情報は!
と言いたいところですが、Radio Bestsellersの活動は残念ながら今春限りですので、また来年の春を楽しみにしていただきたいと思います。今度は誰かなー!
ひとまず今期、Radio Bestsellersの詳細に関しては、こちらのFM802公式HPでどうぞ!
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