だから私も優しい嘘を

彼との出会いが「刺激」であり、彼との関係の中で「心を動かす感動」を得れるのだと、思っていました。

皮肉なことに、彼との別れこそが彼女にとっての「刺激」になってしまったのですね。

それはそれは、ショックだったでしょう。

約束を信じ、未来を夢見ていた少女にとっては、残酷なほどの刺激でした。

それでも、彼のいない景色が、どんどん色付いていきます。

あれほど思い描いて夢見た「色」がよみがえったのに、彼の本当の瞳の色をもう見ることはできません。

少年がくれた約束に答えるように、少女は最後に優しい嘘をつきます。

「あの砂浜で待っているから、景色を一緒に見よう」と。

少女はこれからも生きていく

まるで少年の存在と引き換えにするかのように「色」を得た少女

モノクロこそが日常だった少女にとって、色の氾濫する今の日常はきっと眩しいものでしょう。

彼と過ごした、あの海辺の病院の、静謐な時間。

少年の思い出と一緒に大切に抱えて、少女はこれからも生きていきます。

おわりに

言葉だけの世界、音だけの世界、映像だけの世界。

イメージが固定されず鑑賞する側が想像する余地があるなど、それぞれに良いところはあります。

けれどもそれぞれの持つ良いところを集めると、もっと深い世界ができあがることがあります

曲によりますが、MVはイメージしたコンセプトに最も近づくことができる手段ともなるでしょう。

多くのMVが実写の映像ではありますが、今回ご紹介した『色の見えない少女』のように、全編がイラストでできたMVも面白いです。

イラストでのMV、他のは楽曲にはどんなのがあるのか、知りたくなったらこんな記事をおすすめします。

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SNSで拡大していくユアネスの人気

今回ご紹介した『色の見えない少女』は、YouTubeやツイッターなどのSNSで、多くシェアされています。

ユアネスの楽曲の多くはこうしたSNSで大きな反響を呼び、人気上昇が止まりません。

個性的な4人が奏でる、ユアネスのサウンド。

ずっと浸っていたくなる世界観がくせになりそうです。

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