自分でやることのないゲーム
自分で食べることのないラーメン
自分で見ることのないプロレス
で日々は染まっていった
はあ。
出典: リボルバー/作詞:牛丸ありさ 作曲:牛丸ありさ
1番のメロの冒頭からさっそく恋人のダメ男っぷりについて語られていますね。
恐らくこの歌詞の主人公は、ダメ男である恋人と同棲していたのでしょう。
一緒に住んでいる部屋の中は彼氏の物で溢れかえっている。
主人公が帰宅したらいつもグータラな彼氏の私物が散乱している。
そんな情景がイメージできますね。
主人公にとって興味のないゲームやプロレスを見て、ラーメンをすする彼氏。
遊び終わったゲームの片付けや、食器洗いなどはもしかしたら主人公が全てやってあげていたのかもしれません。
そんな彼氏との毎日にきっと嫌気がさしていたのでしょう。
その証拠に「はあ。」という落胆の言葉が歌詞として含まれています。
【1番Aメロの続き】彼氏が嫌で仕方ない
ああなりたくないと思っていた
あいつに自分の片鱗を見る
喋りすぎた次の日は絶対
後悔するのでした
明日のことは明日でいいや
出典: リボルバー/作詞:牛丸ありさ 作曲:牛丸ありさ
「ああなりたくない」といっているあたり、完全に気持ちが冷めちゃっていることが分かります。
でもどんなに嫌な相手でも、一緒にいる時間が長いと似てきてしまうのでしょう。
仲がよいカップルだと「いつも一緒にいるから自然と言動が似てきちゃう」なんていって喜びます。
しかし、主人公はそんな現実にさえ嫌気がさしているのです。
「喋りすぎた~」の部分からも彼氏のことを嫌っていることが分かりますね。
仲良しな恋人同士であれば、毎日お喋りするのだって楽しいですはずです。
しかし、この主人公は「後悔する」といっています。
「もうあんな彼氏、飽き飽きだ!」といった強い感情を感じ取ることができる歌詞です。
【1番サビ】過去を懐かしむ余裕が出てきた現在
君に会わなくたってどっかで息しているなら
それでいいななんて思って煙を吐いている
今までのそれを思い返すと恥ずかしいほどに
与えられたものだけを飲み込む鯉みたいだね
出典: リボルバー/作詞:牛丸ありさ 作曲:牛丸ありさ
でもサビに入ると、そんな彼氏に対して「生きているならそれでいい」といった軽い気持ちになっています。
好きでも嫌いでもない、もはや無関心…といった感じでしょうか。
1番のAメロ部分は全て付き合っていた当時のことを振り返っていました。
きっと、付き合っていた当初は相手のことが嫌で仕方なかったのかもしれません。
でもとっくに別れてしまって時間が経ちました。
そのせいもあって「アイツ元気にしてるかな?」みたいな過去を懐かしむ余裕も出てきたのでしょう。
【2番Aメロ】彼氏と別れて自由になった主人公
君が行きたがらない街と
君が聴くことはないバンド
君が知ることのないプライド
で日々は色づいた
悲しいことは名前をつけよう
出典: リボルバー/作詞:牛丸ありさ 作曲:牛丸ありさ
2番のAメロでは、別れた後の主人公の生活について歌われているようにも感じられます。
彼氏と別れて自由な時間が増えてから、彼氏が行きたがらなかった街で遊びました。
そして、彼氏が聴かなかったような音楽などを聴いて、そこで新たな刺激を受けたのでしょう。
今までは彼氏との生活に合わせていた部分がありました。
でも、それがなくなってから開放的になって一人の時間を楽しんでいることが分かります。
彼氏との同棲生活がよっぽど窮屈だったのでしょうね。
【2番Aメロの続き】気持ちが冷めてしまったふたり
永遠みたいな面した後
ふたりは別々の夢を見る
君のおへその形すらもう
忘れてしまっている
出典: リボルバー/作詞:牛丸ありさ 作曲:牛丸ありさ
「永遠みたいな~」という言葉が出てきたということは、やはりお互い気持ちが盛り上がってた時期もあったのでしょう。
彼氏がダメ男だと分かる前は「結婚して一生一緒にいたい!」なんて夢を見ていたのかもしれません。
しかし、ふたりの気持ちはだんだんと冷めていきました。
同棲してあんなに身近だった彼氏に対して興味がゼロになってしまった。
それを「おへその形すら~」という表現で歌っているのがリアリティを感じさせます。
生々しいほどリアリティのある歌詞。
yonigeだからこそ書ける共感性の高いフレーズともいえるでしょう。
【2番サビ】冷めきった気持ちについて綴る歌詞
君に会わなくたってどっかで息しているなら
それでいいななんて思って煙を吐いている
今までのそれを思い返すと恥ずかしいほどに
失くなっても替えがあるビニール傘みたいだね
出典: リボルバー/作詞:牛丸ありさ 作曲:牛丸ありさ
2番のサビの前半は、1番のサビの前半と全く一緒です。
そして、別れた彼氏のことを「替えがあるビニール傘」に例えてしまうとは、やっぱり冷めてますね。
愛し合っていた時期もあったはずです。
しかし、今となってはその事実を恥ずかしいと思うほど彼氏をどうでもよく思えたのでしょう。