そして、「僕」のような考え方をすれば、世の中にあるあらゆる争いごとが、両成敗の言葉の中におさまってしまいます。

そう、あきれるほどすべてが両成敗で片付いてしまうことになるのです。

自分が正しいと一歩も譲ることなく、言い争っている二人。彼らにとって真面目な話でも、一歩離れて眺めてみると、その内容は喜劇的なほど小さく、些細な内容に感じることもありますね。

そんなとき言い争っている当事者たちは、自分が負けたくないばかりに意地になって相手の弱点を探し出し、自分の優位性を誇示しているようにも見えてしまうものです。

結局のところ、何が正しいのかといった判断は、その人の価値観にも左右され答えが出にくい側面があります。人の数だけ正解があるととらえた方が良いかもしれません。

そのように考えると、個人個人の価値観というフィルターで処理された言葉は、結果的に自分にとって都合の良い言葉に置き換えられてしまい、お互いに主張し合っても答えは出ないと「僕」は言っているのです。

人の価値観はそれぞれ 好きなら好きで良いし嫌いなら無理に好きにならなくても良い

両成敗が止まらない
もう止まらない
両成敗が止まらない
もう止まらない
呆れちゃうよな
両成敗は止まらない
喜劇的に見えるけど
難しく考えるより
好きになった方が
いいじゃない
好きにならなくても
両成敗でいいじゃない

出典: https://twitter.com/toyojichocolate/status/692603789845463040

こっけいに感じるかもしれないけど、無理に理由なんて考えなくても、好きなら好きで良いし、嫌いなら無理に好きになる必要はないんじゃない?と「僕」は言います。

なぜならお互いに主張し合っても答えが出ないからですね。

例えば「ゲスの極み乙女。」はとても個性的なバンド。このため音楽ファンの中でも、好きか嫌いかといった好みが分かれ分かれやすいアーティストの分類に入ります。

ボーカルの川谷絵音も、「ゲスの極み乙女。」の評判のことは常に気にしていて、バンド名のインパクトだけで嫌われてしまったり、叩かれたりすることもあるようです。

この歌詞には、そんな「ゲスの極み乙女。」に対する人々に対するメッセージも込められているのかもしれません。

最後に

 いかがでしたか?今回は「ゲスの極み乙女」が初めてオリコンで首位獲得したアルバムに収録されている「両成敗でいいじゃない」の歌詞MV内容についてご紹介しました。

喧嘩両成敗ということわざが示す通り、両成敗とは争いを起こした両者がお互いに罰を受けること

一見古臭くも感じてしまうこの古典的用語を、「ゲスの極み乙女。」はコーラスにのせて見事なまでにポップメロディーとして昇華させています。

ゲスの極み乙女。」を好きになるか、嫌いになるか気になる方はぜひ一度、この「両成敗でいいじゃない」を聞いてみて下さい。歌詞の中に込められた深いメッセージに気が付くはずです。

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