教室のカーテンは 呼吸をしてるように
外の空気をいつも受け入れている

出典: 窓を開けなくても/作詞:秋元康 作曲:CHOCOLATE MIX

窓際のカーテンが風に揺れて膨らんでいる様子を表わしています。

吹いてくる風を拒まず受け止めている様子に自由を感じているのでしょう。

そこに人生を重ね合わせ、どんな出来事も素直に受け止めることの大切さを表わしているのだと思います。

部屋のカーテンが揺れるという詞は、作詞をしている秋元康さんが得意とする描写です。

どの楽曲でも自然の優雅さや、自由さを表わすときに使われています。

教師たちが面倒そうに
授業中に窓を閉めるから
君は目の前の夢の場所に
落胆してしまったんだろう
愚かだ

出典: 窓を開けなくても/作詞:秋元康 作曲:CHOCOLATE MIX

窓を閉められてしまったことで、自由の象徴だったカーテンが揺れなくなってしまいます。

先ほど、想像の中では自由に夢や目標を持つことができると書きました。

しかし、その自由を簡単に拒絶してしまうのが現実です。

君には、親や先生によってはばまれた夢があるのではないでしょうか。

風を奪われたカーテンを見て、自分の現状と重なっているように感じてしまい、落ち込んでいるのです。

なぜ思い通りにいかないのだろうという悔しさも感じ取ることができます。

夢をあきらめない

今はできなくても
未来ならできるかも
諦めちゃダメだ 空の彼方
いつか聞こえてくる 鳥の声が
新しい風を待とう

出典: 窓を開けなくても/作詞:秋元康 作曲:CHOCOLATE MIX

自分の夢や目標に対して、周りから無理だといわれても諦めないでほしいというメッセージが歌われています。

諦めてしまったら、夢や目標が叶う未来はやってきません。

詞の中でも、自分に向かって「諦めるな」といい聞かせています。

とにかく進み続けることで、新しい道は開けてくるのです。

その先にはきっと、風を感じることができる開けた場所が待っています。

君は何を探していたか
ある日僕はやっと分かったよ
どんな頑ななガラス窓も
太陽と希望の光は届くよ

出典: 窓を開けなくても/作詞:秋元康 作曲:CHOCOLATE MIX

君が探していたものというのは「自由」なのでしょう。

窓は風を奪っても、光まで奪うことはできません。

風が自由を表わしているなら、光は進むべき道です。

どんな障害があっても必ず道は続いているということに君と僕は気付くことができたのでしょう。

ラストのサビ

窓を開けなくても
どこへでも行けるんだ
目を閉じてごらん
感じるはずさ
風が吹いているよ 胸の奥に
遠くの夢が見える

出典: 窓を開けなくても/作詞:秋元康 作曲:CHOCOLATE MIX

最後のサビは1番のサビと同じ歌詞になっています。

進むべき道を見つけた君と僕は、窓に風を奪われたとしても、もう平気なのでしょう。

今ではいつでも風を感じることができます。

目の前の障害を意識するのではなく、その先にある夢や目標を自由な心で想像できるのです。

【窓を開けなくても】の歌詞は、夢や目標に向かって突き進む強さを与えてくれます。

歌詞の内容を理解することで、心が軽くなる方も多くいるのではないでしょうか。

自由と現実を表す歌詞

自然は自由

【窓を開けなくても】の歌詞では風が自由の象徴として描かれています。

風というのは外に出ないと感じることができない自然の現象です。

外にいても風を意識するという方はほんとんどいないのではないでしょうか。

心に余裕がないと、自然に目を向ける回数は減っていきます。

さらにいえば、世の中の人たちは職場や教室といった縛られた環境で過ごすことが大半です。

窓のような見えない壁に覆われて、息苦しさを感じることはありませんか?

そんな人たちの存在から、風を感じる=自由という発想で歌詞が作られたのだと思います。

歌詞の中では学生が主人公となっていますが、社会人の心にも響くテーマです。

冒頭の例え