彼はまだ諦めていないはず!

走れ、そして、叫べ
夢へ 近づく この…痛みがまだ 明日を描くよ
互い、迷い、流す涙が
また…花を咲かすこと 信じて

出典: アンビバレンス/作詞:勇-YOU- 作曲:太田雅友

主人公とその人は互いに同じ夢を追い掛けていたのでしょう。

そしてその道半ばで、その人は何か夢に突き放されるような出来事に遭ったのではないでしょうか。

そのときに何も出来なかった主人公は、自分が夢へ近づくたびにその日のことを思い出してしまうのです。

しかし同時に、この道を突き進んで行けば必ず彼にまた会えると思っている主人公も居ます。

あの日その人が夢に突き放されたとしても、そこで諦めるような彼ではないと主人公は信じているのでしょう。

夢へ邁進する中で付きまとうあの日のこと

「昨日よりは 進めたかな…」風に問うよ 遠く遠く
こころのなか 揺れてる光と影 連れては 君を想った

出典: アンビバレンス/作詞:勇-YOU- 作曲:太田雅友

そして今日も自分の夢に邁進する主人公。

昨日よりも一歩前へと、自分の足取りを振り返る中で頭によぎるのはやはりあの日別れた彼のこと。

「揺れてる光と影」の光が表しているのは思い描いた夢に対する希望。

それに対して影というのは、夢を追う中でいつも頭をかすめるその人との思い出のことでしょう。

どんなに可能性が低くても諦めない

望みは少なくても 答えが儚くても
夢の轍に 咲く輝き
枯らさぬように 抱きしめてた

出典: アンビバレンス/作詞:勇-YOU- 作曲:太田雅友

2人が追い掛けていた夢がとても大きなものだったということをこの部分が物語っていますね。

そして例えどんなに可能性が低いとしても、わずかでも希望が見えるのなら諦めないという主人公の心持ちが垣間見えます。

あの日の出来事を意味のあるものにするために!

響け、届け、君へ
放て、願いをきっと…約束へと繋がる空まで
離れ離れ 抱えた傷が
いま…強さになるから

出典: アンビバレンス/作詞:勇-YOU- 作曲:太田雅友

自分が必死に頑張っていれば、その想いはきっと彼にも届くはずだという主人公の気持ちがここで描かれます。

あの日手を差し伸べられなかった主人公にとって、必死に進み続けることが彼への償いのような部分もあるのでしょう。

あの日彼が負った傷は彼を強くして、何も出来なかった主人公の不甲斐なさは主人公を強くしてくれる。

あの日の出来事をお互いにとって意味のあることにするために、主人公は走り続けるのです。

離れた彼への想い

夢を誓い合った日々 間違いだらけの時 希望が交差してく その未来
もう1度 出逢いたいんだ 君の笑顔に

出典: アンビバレンス/作詞:勇-YOU- 作曲:太田雅友

ここで、ここまでの流れが集約されたような歌詞が展開されていますね。

2人で叶えるんだと夢を誓い合い、すれ違い、今はそれぞれの場所で走り続けている。

夢を追い掛ける上で、それを始めた頃の想いというのは大きく影響してくるもの。

そこには何故それを追い掛けているのかという動機が込められているからです。

その頃に一緒に居た彼は当然、主人公の中で大きな存在だというわけですね。

彼は何千回だって起き上がってくる!