設楽統へのバースデーソング
毎年、ラジオ番組の企画でバナナマンの日村勇紀へ楽曲をプレゼントしている星野源。
2021年も同じ企画が開催されましたが、設楽統からのリクエストを受け彼へ楽曲をプレゼントします。
彼が娘へトマトパスタを作ったエピソードが元になっています。
親から子へ向けたメッセージが込められた「そしたら」。
歌詞の意味と共に、この楽曲に込められた想いを探っていきましょう。
君が生まれた日
君が現れてから どれほど経ったかな
出典: そしたら/作詞:星野源 作曲:星野源
この歌詞にある「君が現れて」というフレーズは、子供が生まれた日を表しています。
設楽統のエピソードが元になっているので、この楽曲は父親目線で書かれているのでしょう。
「現れて」というのは、父親ならではの感覚かもしれません。
女性と違い、男性は子供が生まれるという感覚が掴みにくいものです。
そのため、「君が現れた」という感覚になったのではないでしょうか。
この楽曲は星野源が妻のことを想いながら作ったのでは、そんな声もあります。
どちらの意味でも受け取れるように、あえて「現れた」という表現を使ったと考えることもできるでしょう。
怒られる日が増えたのはなぜ?
怒られる日や夜が 怒るより増えたな
出典: そしたら/作詞:星野源 作曲:星野源
親にとって、子供はいくつになっても子供のままです。
でも親が歳を重ねるにつれ、子供はどんどん大きくなっていきます。
親が手を差し伸ばさないと何もできなかった我が子。
やっていいことと悪いことの区別ができず、怒ってばかりいた日もあるでしょう。
しかし大きくなった子供はもう助けを必要としていません。
それどころか、親が子供から注意を受けるようになることもあるのです。
いつの間にか大きくなっていたんだな
子供には注意するけど、親自身がきちんとできていないことも多々あるものです。
「ほら、遊び終わったおもちゃは片付けて」
そう言いながら、テーブルの上には読み終わった雑誌が置いてあったり。
「お父さんだって片付けてないじゃん」「大人はいいの」
小さい頃はそれでも通用しました。しかし残念ながら、大きくなった子供には通用しません。
「お父さんだって、雑誌片づけなきゃダメだよ」
きっと、大きくなった子供にそう注意されているのでしょう。
この歌詞からは、そんな光景が思い浮かんできます。
反抗期を迎えた子供
なぜ、怒られる日が増えたのでしょうか?それは、子供が反抗期を迎えたからです。
反抗期を迎えた子供は、いろんなことに反発してきます。
自分に非があってもそれを認めることができず、親の至らない点を指摘したり。
反抗期は子供が成長している証です。
この歌詞からは、子供の苛立ちを黙って優しく受け止めている父親の姿も思い描くことができます。
子供に怒られる日の方が多くなってきたな。
きっと父親は子供に怒られながら、そのことを嬉しく思っていたのではないでしょうか。
忘れられない笑顔
子供と過ごした日々はかけがえのないものです。
一瞬一瞬がとても大切で、大切な思い出となります。
歳を取った自分
体の細胞たちが 何度入れ替わっても
出典: そしたら/作詞:星野源 作曲:星野源