星野源「桜の森」
2014年発売のシングル
「桜の森」は、2014年6月にリリースされた星野源の両A面シングル「Crazy Crazy/桜の森」に収録されている曲です。
マイケル・ジャクソンを意識してつくられたというこの曲は、ダンサンブルなサウンドやリズムが日本人離れしたセンスを感じさせます。
もう一方のA面である「Crazy Crazy」は、星野源がくも膜下出血の手術を受けた後にできたバラード曲がベースとなって、それが明るいアレンジに作り替えられて完成したというエピソードがあります。
初回限定盤には、特別番組や弾き語り、オーディオコメンタリーが収録されたDVDが同梱されています。
また、同年12月には、「桜の森」がA面に、「Crazy Crazy」とカップリングの「Night Troop」がB面に収録されたアナログ盤がリリースされています。
収録アルバム「YELLOW DANCER」
星野源の4枚目のアルバム「YELLOW DANCER」には、「Crazy Crazy」や「桜の森」のほか、「地獄でなぜ悪い」や「SUN」、「Week End」などのシングル曲・話題曲が収録されています。
ソウルやR&Bなどを意識して、「踊れるアルバム」を目指したこのアルバムは、オリコン週間チャートで星野源初の1位を記録しました。
さらに、その後も1年以上にわたってランキングに残り続け、ロングヒット作となりました。
踊れる洋楽サウンドを基に日本人(黄色人種=YELLOW)らしいセンスも取り込んだ、個性的な楽曲の数々が魅力のアルバムです。
「桜の森」関連動画
「Crazy Crazy」のMVとともに、初回限定盤の付属DVDの予告編が流れます。
その中で、わずかですが「桜の森」の音源も聴くことができます。
このMVではドラムに「凛として時雨」のピエール中野、ベースにはダウンタウン浜田の息子としても知られる「OKAMOTO'S」のハマ・オカモトが出演しており、圧倒的なテクニックとパフォーマンスで星野源に引けをとらない存在感を放っています。
アコースティックアレンジされた「桜の森」を聴くことができます。
本家とはまたちがった、温かみのある演奏と歌が魅力的です。
こちらはピアノアレンジされた「桜の森」です。
優しくて心地良い音色が印象的ですね。
聴いていて落ち着くサウンドで、BGMとして流していたくなります。
バックのサウンドから手作りでカバーされた「桜の森」です。
原曲のダンサンブルなノリがうまく再現されています。
意味深な歌詞を紐解く
歌詞の不思議な世界観も星野源の魅力のひとつですが、この「桜の森」もファンタジックで奇妙な光景を描いています。
星野源本人はこの曲の歌詞について、半ばジョークとして「男女の交わり」を文学的に遠まわしに表現したと語っています。
ですが、それ以外にも解釈できる表現の数々が印象的です。
今回は、この「桜の森」の歌詞を独自の解釈で紐解いていきましょう。