映画「轢き逃げ-最高の最悪な日-」の主題歌
脚本・監督はあの有名俳優
2019年5月10日に公開の邦画「轢き逃げ-最高の最悪な日-」。
衝撃的なタイトルに思わず惹きつけられます。
この映画には原作がなく、オリジナル脚本となっています。
その脚本と監督も務めているのがドラマ「相棒」でお馴染みの俳優・水谷豊さんなのです。
俳優としても大活躍の水谷監督がメガホンを取ったこの作品では、日本映画初の最新技術を使用しているのだとか。
“轢き逃げ”という、人が目を背けたくなるほど悲しいテーマに焦点を当て、最新の技術とともに映像を見る全ての人の心を掴みます。
映画はどんなストーリーなのか
轢き逃げ事故の捜査を行う刑事の柳公三郎とバディの前田俊、そして轢き逃げ事故により最愛の娘を失った時山光央・千都子夫妻は1人の青年が引き起こした事故により、平穏な日々が崩されていく。この轢き逃げ事故をきっかけに、彼らの心に宿るものとは一体何なのか。果たして、彼らの前に真相は明るみとなるのか。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/轢き逃げ_最高の最悪な日
予告やあらすじを見て分かるように、タイトル通り、ある日起きた轢き逃げ事故を軸に物語が展開。
水谷監督本人も出演し、一人娘を亡くした父親を演じます。
娘は何故亡くなったのか?亡くなった日は何をしていたのか?
ただ真相を追いかけるだけの物語ではなく、被害者・加害者そしてその家族の心情を繊細に表現しています。
私たちに、大切な人の命が突然奪われる悲しみを教えてくれる、心に刺さる作品となっています。
いつの時代もなくなることのない、自動車事故。
多くの人に見てもらいたい映画となっています。
そんな映画のエンディングで、手嶌葵の「こころをこめて」が静かに流れます。
母親の愛に包まれているかのような声
映画のために書き下ろした曲
愛する人を失う悲しみを描いた映画「轢き逃げ-最高の最悪な日」に、色を添えるのが主題歌「こころをこめて」です。
この曲は、映画のために手嶌葵が書き下ろしたもの。
水谷監督から母性を表現した曲をオーダーされ、作られたそうです。
そのオーダーに沿い、見事に母性溢れる歌詞となっており、愛する子供を思った気持ちにどんな親も共感してしまうはず。
映画の予告で少し流れるだけでもうるっとしてしまうこの曲が、エンディングで流れたら号泣必至です。
優しくも強い親の願いが込められている
「こころをこめて」の歌詞では、親目線で子供の幸せを願う気持ちが描かれています。
しかし、もしみなさんが親の立場ではなく子供の立場だったとしてもぜひ聴いてほしい!
手嶌葵の歌声は、まさに子供の頃に得ることができていた、親が守ってくれているという“安心感”を彷彿とさせます。
映画の公開は母の日の近日。
多くの人が自分の親を思い出す日に、この曲を聴いてみてはいかがでしょうか?
自分が幼かった頃、親たちはどのような気持ちで自分を愛してくれていたのか。
どれだけ親に守られていたのかを知ることができるでしょう。
次の章から、更に掘り下げて歌詞を解説していきます。
幸せになってほしいと願うばかりに
小さな手が掴めるのは ほんのささやかな幸せと分かりながら
人は何故に その手を離して 未来に迷うの
出典: こころをこめて/作詞:不明 作曲:不明
「元気に育ってくれさえすれば、何もいらない」そう思っていたにも関わらず、子供が大きくなるにつれ、色々なことを親は望んでしまいます。
しかし、それはある意味仕方のないこと。
子育てには不安がつきもので、うちの子は本当に大丈夫なのか?と悩みながら親も成長していきます。
それも本音は幸せになってほしいと、それだけの気持ちなのです。
映画では、水谷監督演じる父親が事故で亡くした娘のホームビデオを見返すシーンがあります。
子育ての中で娘を叱ったりしたこともあるでしょう。
「本当は生きてくれればそれだけで良かったのに」と、きっと思ってしまうのではないでしょうか。
そんな思いを想像しながら、この曲を聴くと何とも言えない切なさが込み上げてくるようです。