「ユートピア」

25周年を記念したベストアルバムに収録

「ユートピア」は、B'zベストアルバムB'z The Best XXV 1999-2012』に新曲として、「Q&A」とともに収録されました。

このベストアルバムB'zの結成25周年記念として企画され、1999年から2012年までにリリースされたシングルの表題曲を集めたシングルコレクションです。

B'zといえば、1990年にリリースした5th「太陽のKomachi Angel」から続くオリコンシングル連続1位記録を現在も更新中。

つまり、これはただのシングルコレクションではなく、新曲以外の収録曲は全て1位獲得曲という超ゴージャスなベストなんですよ。

いろんなアーティストがベストアルバムをリリースしていますが、なかなかすべてが1位獲得曲というのは存在していないのではないでしょうか。

そう考えると、改めてB'zのモンスター度を実感してしまいますね。

【ユートピア/B'z】「DOCTORS2〜最強の名医〜」の書き下ろし主題歌の歌詞&PVを紹介!!の画像

今年は30周年!

このベストは25周年を記念したものですが、B'zのは10周年や20周年とキャリアの節目となる年にベストアルバムをリリースしてきました。

今年2018年は30周年にあたるのでまたベストの登場か、とも思いましたがありませんでしたね。

2012年以降はこれまでに3作しかシングルをリリースしていないので、無理もないことでしょう。

その代わりに大型エキシビションや、その一環として上映されている”Behind the Scene : The 29th Year”。

それに加えてライブ映像”B'z SHOWCASE 2017 -B’z In Home Town-”を一本化して全国劇場で公開するなど、大掛かりな記念イベントが続々発表されています。

【ユートピア/B'z】「DOCTORS2〜最強の名医〜」の書き下ろし主題歌の歌詞&PVを紹介!!の画像

PV

昔の映画に出てくるような、大きな劇場の地下にあるような楽屋の様子です。

印象的な螺旋階段やランプのついた大きな鏡、銀の燭台など、楽屋の雰囲気は古きよきものを感じさせますね。

その中にダーツ、ビリヤードの球、アメリカ国旗模様のブランケットなど、B'z仕様のものもしっかり混じっています。

雑然としてまるでカオスな、混然一体とした風景ですが、妙に懐かしく心地よさを感じさせる空間となってるように感じます。

稲葉浩志の演技が自然だからでしょうか?

名作として知られている1950年のアメリカ映画”イブの総て”など見られる昔のブロードウェイの楽屋はこんな感じでした。

たくさんの衣装や小道具があふれ、大きな鏡の前に座れるのは主演女優だけ。

このPVでは、そんな昔ながらの楽屋の雰囲気をB'z風にアップデートさせたようですね。

昔のように役の取り合いの駆け引きや妬みが入り混じる場所としてではなく、とても居心地のいい場所のように描かれているようです。

まるで少年たちの隠れ家のような。

誰もが自分の中に持っている”ユートピア”の一つの形を表しているのかもしれませんね。

「ユートピア」の世界

DOCTORS2〜最強の名医〜の主題歌

この「ユートピア」は、ドラマ『DOCTORS2〜最強の名医〜』の為に書き下ろされた曲です。

ドラマの内容を鑑みて制作されたこの曲は、ミディアムテンポで気張らない、穏やかな明るさを感じさせる曲。

主演の沢村和樹はタイトルもぴったり、B'zのこの曲のおかげでドラマに爽快感が与えられるとコメントしていたようですよ。

さっそく、歌詞を見ていきましょう。

眠れた気がしないままで紅茶も冷めるMorning
油断するとついため息が漏れてしまうような

変えてみたいわかり合いたい
理想はまだ胸にしまってる

強く願うだけじゃ足りないよ
Now is the time 狭き門を行け
希望は新しい困難を産み落として
僕を試すよ
心配なんてそこら中にあるもの
甘えすぎないでやりましょ

出典: ユートピア/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO

何かがうまくいかなかったり、誤解を与えてしまったり。

日常生活を送っていく上で、ため息をつきたくなるような気が重いことを抱えてる日も少なくはないでしょう。

楽観的に、前向きになれればいいですが、そうもいかず気に病んで落ち込んでしまう。

そうなると何も手につかなくなるし、また新たな失敗を呼んでしまうことも。

そんな自分を、この状況を変えてみたいと思っていても、思うだけでは何も変わりません。

自分で動きださなければ、どんな状況も打破できないでしょう。

動きだしたとしても、全てがうまくいくわけではありません。

その困難を乗り越えてこそ、掴みたいものがあるはず。

逆にいえば困難の先を望むということは、まだ自分が希望を捨ててはいないことの証なのです。

思いがけないことにつまづいて……

歩き慣れたいつもの坂でつまずいてつんのめって
なにかに裏切られたようでかるいショックを受ける

出来てたことが出来なくなる
でもそれに気づきゃまた始められる

涙流すだけじゃ足りないよ
Now is the time 狭き門を行け
失望は新しい発見を産み落として
僕を試すよ
時間なんていつだって無いもの
大人ぶらないでやりましょ

出典: ユートピア/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO

ルーティンになっていること、自分には余裕だと思っていたこと。

まさかと思っていたことに足を取られるのは、自分にどこか油断や隙があるからでしょう。

慣れてしまって甘く見て、足をすくわれるのはどこの世界でもきっと同じこと。

でもそれは自業自得。

そこで自分を戒めて、もう一度やり直すことができたなら未来は暗くありません。

失敗があるから人間は成長できるともいいます。

その失敗から学ぶべきことはたくさんあるはず。

泥臭い努力を重ねて、失敗の原因を排除してまた立ち上がればいいのです。