空に浮かぶ光
空に瞬く流れ星も
真っ暗な闇すら心地よくて
誰も知らないままに駆けていく
あの光のようだった あぁ
出典: 決戦前夜/作詞:Sano ibuki 作曲:Sano ibuki
ここでは夜に見た光景を思い出しているのでしょう。
主人公は流れ星や夜の暗がりに対して安心感を抱いているようです。
そんな安心感を彼は光に例えています。
未来を見据えるための光。
彼は闇の中にこそ、その存在を感じたのだといっています。
心の痛み
1人じゃないとか思えた夜も
それでも訪れた 別れの朝も
悲鳴のように残り続けた痛みは
覚えているから
ここに僕はいる
出典: 決戦前夜/作詞:Sano ibuki 作曲:Sano ibuki
夜に孤独を感じずに済んだのは、誰かが隣にいてくれたからでしょう。
それでも急に訪れた別れの日。
人生は出会いと別れの連続だといいます。
そんな経験を彼はここで思い出しているのでしょう。
しかしそこで感じた心の痛み。
それさえも彼にとっては生きていく上で必要な感情なのでしょう。
悲しみの感情が伴っていたとしても、それは彼にとって大切な思い出。
その思い出が、今の彼の一部分を作っているといっても過言ではないでしょう。
夜は必ず明ける
自分の居場所
あぁ ずっと 終わりの続きで
まだ見ぬ 居場所探している
それでも生まれた この目で
見つけた全ての夜は明けるんだ
出典: 決戦前夜/作詞:Sano ibuki 作曲:Sano ibuki
人生というのは何かが終わったり始まったりしながらも続いていきます。
その中で特に、何かが終わってしまった後には悲しみや虚無感が迫ってくることもあるでしょう。
しかしそんな風に心が押し潰されそうになっても、いつかそんな感情がプラスになる時がきます。
4行目ではそのことを歌っているのでしょう。
暗い夜もいつか光に照らされる。
その光はきっと彼にとって希望の光となることでしょう。
光が見えなくても
晴れた空の青さすらもう
雨に呼ばれた虹の行方も
見えたはずの光を見落とし
その目で今を追いかけていた あぁ
出典: 決戦前夜/作詞:Sano ibuki 作曲:Sano ibuki
彼が風景の中で見た空の青や、虹の色。
そんな景色の中で見えたはずの光が見えなくなっても、がむしゃらに前へ進もうとしていた彼。
今を一生懸命に見つめ続けることで、未来を引き寄せようとしていたのでしょう。
自分の人生というものは誰も教えてくれないからこそ、迷ってしまうこともあります。
それでも彼は、今までの経験を元に、未来へと進もうとしているのでしょう。
人生という名の「決戦」
こんなに寂しいから笑えるように
全てを捨てたから進めるように
呼吸のように過ぎ去る日々だから
抱きしめて 今
この決戦の地に僕は立っている
生きている
出典: 決戦前夜/作詞:Sano ibuki 作曲:Sano ibuki
これが「決戦前夜」の最後の歌詞パートです。
寂しさがあるからこそ笑える日が来るということを彼は分かっています。
今の自分の状況を見つめることでこれからを考えることができる。
それがどれだけどん底であっても、未来を見つめていくことが大切なのです。
そんな前向きな彼の考えが伝わるパートになっています。
最後の2行に込められているのは、人生そのものが「決戦」であるという想いでしょう。
彼は、毎日を自分の理想の未来に向けて一生懸命生きている。
たとえ辛いことがあってもそれをバネにしていく強さがあります。
この楽曲で描かれているのは、夢や希望に向かって、進んでいく人間の姿です。
どうすればいいか分からなくても、前へ進むことに意味がある。
そうすれば自ずと自分が何になれるか分かっていくのです。
「決戦前夜」という楽曲からは、主人公のそんな直向きな感情が伝わってきます。