横浜の街がまだみなとみらい地区に収斂するようなやわな土地ではなかった時代の恋物語。
みなとみらい地区は横浜市の顔の割には近年まで巨額の赤字を垂れ流しているなど功罪があります。
古くからの横浜市民の中にはみなとみらい地区だけを横浜とは思ってほしくない人もいます。
その点、馬車道あたりは古くからの横浜市民にも納得の街なのです。
桑田佳祐の嗅覚の素晴らしさを改めて身に沁みます。
横浜に限らず全国様々な繁華街には再開発問題がつきものです。
古いものすべてが良いわけでもなく、新しいものすべてが邪悪でもない。
情緒の問題はこの際、副次的な問題であることが大きいです。
再開発問題で大切にされるのは飽くまでも資本の側の事情なのですから。
こうした中で街から新しい歌が生まれ、古い歌は枯れてゆくのかもしれません。
音楽を愛好するものの視点からすると資本の側の事情に歌の生死が左右されるのは哀しいことです。
しかし「恋人も濡れる街角」はまだ命を輝かせています。
歌の背景にある経済的な繁栄は過去のものですが、古くからある街と危険で刹那な恋愛というモチーフ。
その様々なエレメントが重なり合うコントラストが美しいのです。
大人でなくては分からない恋愛事情。
背伸びしたって届かない大人の色気。
時代を越えて歌い継がれているこの名曲をご紹介できて幸せです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
OTOKAKEで振り返る「ふれあい」
「雅俊の歌を聴いてくれよ」
OTOKAKEには中村雅俊の関連記事がいくつかあります。
そのうちの必殺の名曲「ふれあい」の記事をご紹介いたします。
歌詞を深掘りしてゆきました。
桑田佳祐は中村雅俊のこうした歌唱に惚れていたのでしょう。
ぜひご覧ください。
中村雅俊【ふれあい】歌詞を徹底的に紐解く…!何気ない心のふれあい、あなたも経験ありますか? - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
歌手と俳優、そのどちらでも活躍している中村雅俊さん。『ふれあい』は彼のデビューシングルです。またこの曲はテレビドラマの劇中歌として採用されました。今回は『ふれあい』の歌詞を中心に解説。また、「ふれあい」というタイトルが示す意味も考えていきます。
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