照らしてよ Fire
消えない Fire
欲しいのは Fire Fire Fire Fire..
出典: OVERDOSE/作詞:Yohei 作曲:UTA
「Fire」、つまり炎。
「燃え上がるような恋」という言葉があるように、恋愛と炎はよく結び付けられます。
失恋したとしても、主人公の心にある炎は消えていません。
相手のことがまだ好きなのですから、燃え盛っていることでしょう。
そしてその相手にも、同じように愛の炎を燃やしてほしいのです。
燃える主人公が欲しいのは、相手の炎。
主人公が抱える空虚な胸の内は、炎という愛情によって埋められるのでしょう。
ただし、埋めるには好きな女性の炎でなければなりません。
堂々巡り
もうキリがない
無理もない
頭ん中君 Thinking of you
変えたい君の未来
許されるはずもない
I can take you back×2
叶うなら Show me what’s your love
キリがない
無理もない
まるで Overdose 君を壊したい
出典: OVERDOSE/作詞:Yohei 作曲:UTA
夢の中にまで相手が現れ、主人公は終わりの見えない堂々巡りにはまっています。
相手の人生を自分の手で変えたいとまで願いますが、今となってはそれも不可能でしょう。
分かっているのに受け入れられません。
何度も「もう無理なんだ」と「諦めたくない」という思いが行ったり来たりしていると考えられます。
こんな状況になったなら、誰もが同じようにとめどない思考を繰り返すのではないでしょうか。
愛が冷めきった後に別れるのなら、きれいさっぱり忘れられるかもしれません。
むしろ別れて清々したと感じる人もいるでしょう。
ですが、主人公は違います。
まだ相手のことが好きなのです。
ここまできてしまったなら、時間をかけて少しずつフェードアウトしていくしか終わらせられません。
自暴自棄になる主人公
悲しい恋の結末に、やがて主人公は自暴自棄になってしまいます。
そこまでならなくても…と思わなくもないですが、それだけ失恋にこたえているのでしょう。
どんな別れ方であっても、まだ相手を好きでいるなら相当苦しい筈です。
暗闇の中にいる自分
部屋の中は今日も暗闇(闇、闇)
太陽さえも俺を嫌う(嫌う)
歩き方さえ忘れた(Yeah yeah)
今どこにいるんだ俺は
No girl!
出典: OVERDOSE/作詞:Yohei 作曲:UTA
主人公がいる部屋は、心を映し出しているかのように暗くなっています。
この様子に「自分はあの子だけじゃなく、太陽にまで嫌われたのか」と思っているようです。
端から見ると考えすぎだと感じてしまいますが、かなりネガティブ思考になってしまっているのでしょう。
暗いと何も見えなくて、歩いている感覚さえも分からなくなってしまいます。
主人公にとって、相手の女性は太陽のように自分を照らしてくれる存在だったのかもしれません。
失ってからその存在の大きさに気付いてしまいました。
探し物
俺の中にいる君が
何か探してる気がしてる
意味もなく佇み Drinkin a lot
誤魔化してる真実は闇の中
出典: OVERDOSE/作詞:Yohei 作曲:UTA
人の心の中には、自分が作りだした「大切な人」がいることがよくあります。
大切で大きな存在ほど、自分の中にその人を作るでしょう。
本人ではないのに、「あの人ならこう思うだろう」「あの人ならこうするだろう」と考えられるのです。
自分で他人の人格を作ってしまうのですね。
これは人間なら誰もがやること。
1行目の主人公の中にいる相手も、この類ではないでしょうか。
その相手が、何か探し物をしているようです。
何を探しているのか、主人公ですら分かっていません。
完全に推測の域ですが、本当に探しているのなら女性も主人公を探しているように感じられます。
主人公が相手を探して求めているのと同じように。
相手もまた自分を求めてほしいという、主人公の願望が無意識の内に反映されているのでしょう。
「気がしてる」というあたり、主人公は自分が相手をそうさせているのに気付いていないのかもしれません。
もちろんこれは主人公が作り出した相手なので、本物の彼女がそう思っているかはまた別の話です。
相手を愛せるのは自分だけ
Still call your name
こんなにも君を
愛せるのは俺だけさ
だけさ.. なのさ
出典: OVERDOSE/作詞:Yohei 作曲:UTA