歌の世界へと引き込んでくれるMVに注目

「Gifts」のMVもここで紹介しておきましょう。

映像は田舎の一本道から始まり、学校のグラウンド、教室などを映したもの。

どこか懐かしい、青春を感じさせる雰囲気が歌の世界へと引き込んでくれます。

地面に影のように映し出される歌詞がなんとも粋な演出。

ラストの街を眺めているシーンは故郷に帰ってきた様子を彷彿とさせます。

地元に帰ったときなどは学生時代のことを思い出すものですね。

思春期の悩みに寄り添った歌詞に迫る

ここで、SNSなどでも話題になっている歌詞を見ていきましょう。

「Gifts」は思春期の気持ちに寄り添った楽曲ですが、それでも幅広く共感出来る内容ではないかと感じます。

大人だって結局同じ。悩むときというのは背中を押してくれる言葉が欲しいものです。

月に例えると

下弦の月が あんなに輝くように
いつか 眩いあなたに気づくといいね

出典: Gifts/作詞:越智志帆 作曲:越智志帆、蔦谷好位置

「太陽はあんなにまぶしく輝くのに、月は自分では輝けない」

コンプレックスを持っている状態を月に例えるとこんな感じでしょうか。

自分に自信がないときというのは、自分の良い部分には目を向けられないもの。

しかし、ずっと太陽のように光っていては人の生活は成り立ちません。

月の柔らかい光だからこそ夜は落ち着いて眠ることが出来るんです。

同じように今自分のことが好きになれない人にも、その人にしかない良い部分が必ずあります。

他人から見れば

その 無いものねだるクセ
心は いじけちゃうよ
あの子になりたくて
自信のカケラもないこと

出典: Gifts/作詞:越智志帆 作曲:越智志帆、蔦谷好位置

人が持っているものというのは良く見えてしまうもの。

自分と同じ年の人たちと毎日何時間も過ごす学生生活ではそれも如実です。

そんな状況では人と比べずにはいられないでしょう。

しかし自分と同じように友達だってそう思っています。

他人から見れば自分だって、決して劣っていることはないはずです。

愛情を持って育ててくれたから

でもね
あぁ あの日 生まれ 名前が あるから
あぁ 父が 母が そばに いるから
あなたに誇れる愛はある 照らしてみせてよ

出典: Gifts/作詞:越智志帆 作曲:越智志帆、蔦谷好位置

この世に生まれて名前を授かったということは、愛されているということ。

お父さん、お母さんに愛情を持って育てられたということはそれ自体がとても尊いことです。

自分の娘や息子が自信を失くしていたら、自分を卑下していたらどんな気持ちになるでしょう。

大事に育ててくれたその人たちがあなたの価値を保証する何よりの存在です。

痛みを知ることで

そうさ
あぁ 辛く 悲しい 痛みが あるから
やさしくあれる
あなたの光は みんなを癒してく
今日も あの月のように

出典: Gifts/作詞:越智志帆 作曲:越智志帆、蔦谷好位置

そうは言っても、今感じている苦しみは誰もが通る道です。

それはきっと、痛みを知ることで人は優しくなれるからではないでしょうか。

自分がその苦しみを知っていれば、同じように苦しむ友達にだって手を差し伸べることができるはず。

そう、月は太陽にはない優しい光で照らすことが出来るんです。