素直なピンクスパイダーは、言われた通りに蝶の羽を奪い取ります。
この一節だけを見ると、「自分のコンプレックスが元で憎くもない相手を傷つけてしまった」という風にも取れます。
成功をひとつ掴み取る為には犠牲も必要という象徴でもあります。
借り物の翼ではうまく飛べず
まっさかさま 墜落してゆく
出典: ピンクスパイダー/作詞:hide 作曲: hide
まさに「世の中そんなに甘くはない」展開ですね。
蜘蛛が蝶の羽を得ても、それだけで飛べるはずがありません。
客観的に見て無理だと解りそうでも、熱くなっていると見えなくなることがよくあります。
ピンクスパイダー「もうダメだ」
ピンクスパイダー「空は見えるのに」
ピンクスパイダー「失敗だぁ」
ピンクスパイダー「翼が欲しい」
出典: ピンクスパイダー/作詞:hide 作曲: hide
ここの部分を聞くと、悔しくて泣けてきます。
もうすぐそこにある「空」に手が届きそうなのに…という感情がよく表れています。
失敗した時は、「あともうちょっとだったのに…。」と感じるものでしょう。
逆に、成功した時は「諦めようと思った直後にうまくいった。」という場合が結構ありますよね。
もう一度飛ぼう この糸切り裂き
自らのジェットで
あの雲が 通り過ぎたら Ah
出典: ピンクスパイダー/作詞:hide 作曲: hide
ピンクスパイダーは蝶の羽をもらって、蝶になろうとするのでは無く、もともと自分に備わったもの(才能)を使えば良いと気が付きます。
「借り物の〜」の節と合わせて、「無理に自分以外の者になろうとすると失敗する」という真理を表現しています。
桃色のくもが空を流れる
出典: ピンクスパイダー/作詞:hide 作曲: hide
どうしても紹介したかったの聞いてください。
「くも」を「雲」でも「蜘蛛」にもしなかった演出が個人的に大好きです。
「通り過ぎたら」の雲か、ジェットから出る煙(ヒコーキ雲)か、それとも空を飛ぶ蜘蛛でしょうか?想像してみましょう。
MVの意味
切れ味抜群のMV
それではMVをご覧ください!
背後から掴んできたりする女性は、極楽鳥の象徴でしょう。
このMVは、丹修一さんが再びメガホンをとっているところに最大の意味があると思います。
オリジナルは、歌詞のストーリーをダイレクトに描写した映像であるのに対し、「RIZE」版ではイメージだけを残した映像となっています。
素直にカッコいいですね!
明らかに「hide with spread beaver」と違うキャラクターのバンドのはずなのに、全く違和感を感じません。
映像処理の上手さもあると思いますが、この曲が懐の広い曲だという証明といえそうです。
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