本当に好きな人に対しては時に無償の愛を捧げたくなる時があります。

相手に何かしてもらうだけが「愛」ではない。

自分の人生の中でその無償の愛を捧げる恋愛をどれだけしてこれたでしょうか。

相手のことを知りすぎてしまうと、あれもこれもと求めたくなってしまいます。

ただ、本当に純粋に好きな時ってこの歌詞のように他に求めなくてもそれだけで幸せな気分になれるものです。

自分の恋愛に置き換えた時に懐かしい気分になるのではないでしょうか。

うさぎ=自分のこと?(サビ)

碧いうさぎ ずっと待ってる
独りきりで震えながら
淋しすぎて 死んでしまうわ
早く暖めて欲しい

出典: 碧いうさぎ/作詞:牧穂エミ 作曲:織田哲郎

「碧いうさぎ」というのは冒頭で説明したように、実在しない生き物です。

自分の心の中に住む生き物、という意味では幻想的な表現としてありなのではないかと思っています。

自分の心の中で「あなた」を思う気持ちが時に「淋しい」という気持ちになリマス。

その気持ちを具現化した生き物として「碧いうさぎ」なのではないかと。

他には何もいらない、と思いながらもやはり好きな人には自分をみていて欲しいし、触れていて欲しい。

それがあるからこそ「他には何も」という気持ちに繋がるのではないでしょうか。

「碧いうさぎ」の2番の歌詞の意味は?

嬉しい事ばかりではない(2番Aメロ)

あとどれくらい 傷ついたなら
あなたに辿りつけるのかしら

出典: 碧いうさぎ/作詞:牧穂エミ 作曲:織田哲郎

恋愛とは嬉しいことよりも辛いことの方が多いように思います。

自分の気持ちだけではなく、相手の気持ちや行動ありきのコミュニケーションだからこそ。

ただひたすら「幸せ」「嬉しい」と思う日々がある反面、傷つくこともありますし傷つけることも多いでしょう。

正解なんてないのです。

だからこそ「他には何も」というささやかな幸せに辿り着けるのではないかと考えています。

ここの部分の歌詞では自分の状況からして今まで生きていく中で傷つけられることが多かったのでしょう。

あなたの気持ちを知りたい、あなたと一緒に生きたいけど中々それが叶わない。

そんなもどかしさを感じてしまいます。

ささやかな幸せを感じる(2番Bメロ)

洗いたてのシャツの匂いに抱きすくめられたら
痛みも悲しみも
すべてが流れて消えるわ

出典: 碧いうさぎ/作詞:牧穂エミ 作曲:織田哲郎

本当にささやかな幸せなんです。

洗い立てのシャツの匂い。

おそらく好きな人のものであればなんでも良いのではないかと思います。

その匂いに包まれる状況というのは「あなた」に触れられる距離なのです。

それだけあれば確かに何もいらないし、色々なことが許せてしまうと思います。

恋愛にはこれがあれば癒される、という状況が絶対必要ですよね。

「碧いうさぎ」最大の盛り上がりどころ、サビの繰り返し

碧いうさぎ 鳴いているのよ
そう あなたに聴こえるように
たとえ ずっと届かなくても
永遠に愛しているわ

出典: 碧いうさぎ/作詞:牧穂エミ 作曲:織田哲郎

最後のサビの部分は色々な目線での表現になっていると思います。

まず最初の部分は「私」が「あなた」に対して届けたい気持ちであること。

「碧いうさぎ」が鳴いていると表現をしていますが、等身大の「私」の気持ちで表現しています。

碧いうさぎ 宇宙を翔けてく 心照らす光放ち
愛の花に夢をふりまき 明日へと Ah…

出典: 碧いうさぎ/作詞:牧穂エミ 作曲:織田哲郎

次は抽象的な表現である部分。

ここまでこの曲の歌詞で抽象的な表現はありませんでした。

全て人としての愛情の表現をしてきました。

今までの歌詞は、うさぎが人の心に住む感情の部分を表現するものだと解釈できる表現でした。

ここの部分だけ唯一幻想的な場面を想像させる部分です。

想いを昇華させるという意味なのかと解釈しましたが、皆さんはどう解釈しましたでしょうか。

「愛の花」という部分は未来への希望なのではないかと思います。

碧いうさぎ 祈り続ける
どこかに居るあなたのため
今の二人 救えるものは
きっと真実だけだから

出典: 碧いうさぎ/作詞:牧穂エミ 作曲:織田哲郎