13thシングル「トレンディーガール」のカップリング曲
では早速、歌詞の解釈に入っていきたいと思います。
1番の歌詞
時は夜、舞台は野外
星のない夜と
流れる雲
空っぽのままで
ただ眺めてる
繋がれていたい気持ちが
そっとこの日々を壊すように顔を出す
出典: 結ばれた想い/作詞:さなり 作曲:さなり
主人公は夜中に、ぼんやりと空を眺めていました。
空には星がなく、雲が風に流されています。
という情景描写から始まるこの歌詞。
ぼんやりと眺めているのですから、特に理由はないのでしょう。
しかし、そこで感じることがあるのです。
なぜ、夜空に星がないのでしょうか。
「雲が出ているから」というのが最大の理由でしょう。
しかし、ここでは別の可能性も考えてみました。
それは何かというと「街が明るいから」という理由です。
都会の夜は街灯や家々の窓の明かりなどで、星の光は消されてしまいます。
星がないのに暗闇ではなく、雲が見えるのは地上の光で照らされているからです。
さて、あてもなく夜空を眺めていられる主人公の状況。
ある意味平和といえます。
ただ、この状況に変化が訪れることを最後の1行が示唆していますね。
一体何が起きるのでしょうか。
「冒険が始まる」のか?
you only live once
ただ刻んでいくんだ
君とstay high
もう眺めてるだけじゃ
だめなのは知った
輝いた朝
迎えたいの
きっと僕らだけじゃないだろう
出典: 結ばれた想い/作詞:さなり 作曲:さなり
1行目は「一度きりの人生」という意味です。
2行目はこの人生につながっているのでしょう。
時を刻むこと、つまり人生を過ごすという意味です。
ただ、ここからだんだん「歌詞の意味がよくわからない」状態になっていきます。
4行目で眺めているのは先ほどあった「空」と考えられます。
その前の3行目。
「高いところにいる」や「姿勢を高く保つ」などと訳せます。
文脈によっては「気分をハイにする」というときにも使われている言い回し。
主人公は「君」とともに空に昇るというのでしょうか…。
それは「飛行機にのる」というような素直な解釈ではないような気がしました。
さらにその後に続く「朝」の表現。
夜の間に「夢心地のような体験をしたい」ということにも読めてしまいます。
「そう思っているのは自分達だけではない」と主人公は考えているようですね。
さて、ここまで読んでみると、「恋の話?」と思えてくるわけですが…。
次の部分で謎が深まります。
思い出したくないけど大切な思い出
ねぇ 忘れたいくらいの
目を閉じていたあの夜も
かけがえのないものだと
知った僕らはいく
出典: 結ばれた想い/作詞:さなり 作曲:さなり
初めの2行は具体的にどんなことがあったのでしょうか。
思い出したくない、とここでは言っています。
大きな災害があったのでしょうか、それとも戦争があったのでしょうか。
いずれにせよ、恐ろしかったり、悲しかったり、怒りを感じたりした夜のようです。
そしてさらに難しくしているのが、3行目。
「かけがえのない」つまり大切な夜だったと主人公は言っているのです。
思い出したくないのに大切?
そして、最後の行で主人公はどこかへ行こうとしています。
思い出したくないのに大切な何かをきっかけにして。
ここから考えられるのは、こんなストーリーです。
あの「夜」にあったことに決着を付けたい主人公達は、思い出の場所に向けて旅立った。
先ほどは「恋」と思いましたが、今度は「冒険」と思わせる内容です。
この話はどう決着していくのでしょうか、続きを読んでいきましょう。
結ばれた「君と僕」
結ばれた想いがある以上
僕らはきっと走り続ける
灰に染まるこの夜と
あの空を目掛けて飛んでいく
いつのまにか輝いていた
足跡と僕らの声
出典: 結ばれた想い/作詞:さなり 作曲:さなり