実はさまざまな顔を持っている
名前も出ない頃から
幼い頃から音楽に触れ、ピアノ演奏をしたり、合唱団に所属したり、バンドを組んだりなどしながら、オペラ歌手を目指していたという高橋洋子。
メジャーデビューする前には、さまざまな実力派有名アーティストのバックコーラスや、アルバムのコーラスに参加するなどしていたため、どこかで声は聴いていたかも知れませんね。
なんと、あのユーミンこと松任谷由実さんの、バックコーラスグループにも在籍していたというのですから、大きな実力はもともと秘めていたのでしょう。
しかしこの当時は、「うたのおねえさん」を目指していたそうです。
今思うとギャップがすごい(笑)。
名義もいくつか使い分け
デビューは1991年ですが、その後も「YAWMIN(ヤーミン)」やYAUMIN(ヤウミン)」などの名義で、アニメソングも歌っています。
また、彼女にとってのもう一つの有名曲である「FLY ME TO THE MOON」だけは、「YOKO TAKAHASHI」名義になっていて、それぞれの楽曲の質やジャンルによって使い分けているようですね。
音楽留学をしたり、フリーになったり、CMで有名な楽曲の替え歌を歌ったり、多くの経験を重ね、挑戦し、着実な力を自分のものにしていきました。
『新世紀エヴァンゲリオン』との出会い
タイアップも多い
アニメだけでなく、ゲームやドラマ、映画やCMなど、ジャンルを問わず多くのタイアップを果たしている高橋洋子の楽曲。
有名なところでは『らんま1/2』などがありますが、TBS系列のニュース番組である『ブロードキャスター』では、エンディングテーマも担当していました。
『新世紀エヴァンゲリオン』と初めて関わったのは、先述の「FLY ME TO THE MOON」(有名なジャズナンバーです)をカバーするという企画に参加したことから。
テレビ版の『新世紀エヴァンゲリオン』ではほぼ毎話、ED曲となる「FLY ME TO THE MOON」の歌い手が変わるという手法を取っていました。
キャラクターを担当する声優や、さまざまなアーティストが参加しています。
その企画を経て、キングレコードの大月俊倫氏からの提案があり、オープニングテーマのボーカルも担当したとのこと。
やがてその2年後に公開された映画『新世紀エヴァンゲリオン劇場版シト新生』の主題歌「魂のルフラン」へとつながっていくのです。
まずはご本人の歌唱動画をご覧ください。
「魂のルフラン」とは
「ルフラン」は「リフレイン」
【MAD】新劇場版エヴァンゲリオン 魂のルフラン - YouTube
動画を再アップしました。
1997年2月に発売された、高橋洋子の14枚目のシングル曲が、この「魂のルフラン」です。
同年3月公開のアニメ映画『新世紀エヴァンゲリオン劇場版シト新生』の主題歌となり、一躍有名になりました。
オリコンシングルチャートの初週で3位を記録したこともあり、現在ほどアニメや高橋洋子がメジャーではない頃であったことを思えば、見事な快挙と言えるでしょう。
その後も、パチンコ機やパチスロ機で、いわゆる「当たり」時などの、特定条件下でのBGMにも使用されています。
この楽曲のテーマは「輪廻」であり、タイトルの「ルフラン」というのはフランス語です。
英語では「リフレイン」──つまり、「繰り返し」の意味です。
この楽曲はカラオケでも大人気で、多くの人に歌われていますが、結構難しいのも事実。
さらに、一般人のカラオケだけでなく、有名なアーティストや声優、キャラクターが多くカバーしているのも特徴です。
認知度の高いアーティストを挙げるなら、なんとあの安室奈美恵さんもカバーしています!
こちらの動画を是非!
オリジナリティも組み込んで、安室奈美恵さんらしく歌い上げていますね。
今からかなり前のものですが、やっぱり脱帽する程の歌唱力に圧巻です。
また、自身もアーティストであり、アニメオタクを自認してオタク活動にも精を出している中川翔子さんも、可愛らしい容姿からは考えられない力強さで歌っています。
それがこちらです。
他にも、BABYMETALのリードボーカル・SU-METALや、人気声優のKENNさん、当然ですが劇中ではヒロイン・綾波レイの声を担当している、林原めぐみさんもカバーしています。
プロ・アマ問わず、それほど多くの人に愛されている楽曲ですので、発表から何年経っても色褪せることなく、常時カラオケランキングの上位にいるのでしょう。
『新世紀エヴァンゲリオン』を見たことがない、高橋洋子の他の曲を知らない、という人もたくさん歌っていますから、本当にすごいですね。
歌詞は短い
テーマやタイトルが示す通り、歌詞もほぼ同じような繰り返しです。
しかし、曲調が異なったり、歌詞の一部だけが少し違ったりするため、かえって間違えやすかったりもします。
それでは、その歌詞を見て行きましょう。