Had' em just apalled at so many things that pissed' em off
(何度も脅かしたせいで、怯えるようになった)
It's impossible to list' em all
(今までそんな人たちはたくさんいた)
出典: Godzilla/作詞:M Mathers, L. Resto, D. Doman, J. Higgins, A. Villasana 作曲:M Mathers, L. Resto, D. Doman, J. Higgins, A. Villasana
この場面では、天狗になっているようなエミネムを想像できます。
1行目にある歌詞がその様子がよくわかる部分です。
繰り返し誰かを苦しめていたのでしょう。
そしてそれは1人ではなく、大勢の人なのだと2行目の歌詞でわかります。
上記にあった自分の首を絞める行為とはこのことだったのではないでしょうか。
精神科のリアルな描写
I'm in a mental hospital with a crystal ball
(私は水晶玉みたいな精神科の病院にいます)
Tryna see, will I still be like this tomorrow?
(その玉を覗いて「明日も同じように過ごせるのか?」って)
出典: Godzilla/作詞:M Mathers, L. Resto, D. Doman, J. Higgins, A. Villasana 作曲:M Mathers, L. Resto, D. Doman, J. Higgins, A. Villasana
エミネムは、普段から睡眠薬を服用していたようです。
しかしその頻度や量が日に日に増えていき、ついには薬物依存症と診断されてしまうほどに。
そのためこの場面は、精神科に入院しているときの様子です。
1行目にあるように、彼は「治療を受けている」ということがわかります。
そして占うように自分の未来を自分自身に問いかけているのでしょう。
治療のおかげで精神が安定しているのです。
そのため、このような穏やかな日常が続くのかと占ってみたくなったのでしょう。
エミネムは自分自身と闘っていた
Risperdal, voices whisper
(リスパーダルが囁く)
出典: Godzilla/作詞:M Mathers, L. Resto, D. Doman, J. Higgins, A. Villasana 作曲:M Mathers, L. Resto, D. Doman, J. Higgins, A. Villasana
この場面に出てくる「リスパーダル」とは精神安定剤のことを指します。
その安定剤も、飲みすぎると薬物に依存するということになってしまう。
これは自分の中にいる悪魔(怪獣)の囁きなのではないでしょうか。
そんな声に耳を傾けないように、エミネムは闘うのです。
エミネムの覚悟
You wanna battle, I'm available,
(あなたが闘いたいと思うなら、私は闘う)
出典: Godzilla/作詞:M Mathers, L. Resto, D. Doman, J. Higgins, A. Villasana 作曲:M Mathers, L. Resto, D. Doman, J. Higgins, A. Villasana
この場面に出てくる「あなた」とは、世間の声だったり社会、自分自身の中にある怪獣です。
それらが自分に闘いを挑むのであれば、迎え撃つ。
彼は、このような覚悟を決めたのだと読み取ることができます。
まとめ
自分を【Godzilla】だと例えていましたが、彼はその自分自身の中にある怪獣と闘い続けています。
この楽曲は、誰にでも当てはまるような不安や恐怖から逃げずに立ち向かう様子が描かれていました。
みんなが幸せになりたいと願うことは、当たり前のようなことです。
しかしその幸せを手に入れるためにはきっと苦しいことも乗り越えなくてはいけない。
【Godzilla】には過激なシーンが多く「怖い」という印象を持つ方もいるでしょう。
それが人間が味わう辛さや苦しみなのだと読み取ることができます。
アルコールや薬物に依存する可能性は、誰しもが起こりうることです。
これ以上そうならないために、自分自身の中にある【Godzilla】と闘い続けるのだとエミネムは伝えたかったのでしょう。
Eminem【Darkness】歌詞を和訳して意味を解説!暗闇を恐れる理由とは?メッセージを探ろう! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
エミネムの『Darkness』の歌詞を解説します。本楽曲は銃社会を批判しています。世間で銃規制が声高に叫ばれる中で、この曲は銃撃事件の犯人の心の闇を描いており他の批判とは一線を画します。壮絶な過去を持つエミネムにしか作れない秀逸な歌詞といえるでしょう。
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