空想しているモノとは？
I’m in fantasy
夜空を渡れスキップで
どこへでも どこへでも 好きな場所へ行こう
出典: Dancing stars on me!/作詞:畑亜貴 作曲:佐伯高志 編曲:佐伯高志
「I’m in fantasy(私は空想(想像)の中にいる)」という一節。
そこから始まり「夜空を渡れスキップで」と続きます。
夜空をスキップで実際に渡ることはできません。
そのため空想(想像)での願望だと分かります。
そこから好きな場所へ行こうと空想を肯定します。
頭で自由を求めている様が浮かんできます。
I’m in fantasy
瞬く星へ囁くの
進みたい 進みたい 私はいつでも
出典: Dancing stars on me!/作詞:畑亜貴 作曲:佐伯高志 編曲:佐伯高志
ここでも星について言及しています。
「星に囁く」とあるのも比喩です。
願い事を託して前に進んていこうとする「私」の想い。
それが切に描かれています。
Shining milky way!
不安なときも
前向いて笑っていよう
そうだね 吹き飛ばしたい悲しみの雲は
いらない…いらない!
出典: Dancing stars on me!/作詞:畑亜貴 作曲:佐伯高志 編曲:佐伯高志
理想と現実の中で揺れる気持ちが描かれている一節。
そういった憂鬱（ゆううつ）も前向きに乗り越えていこう。
そう決意をしたのが分かります。
言葉の深読み
主人公の想い
「流れる星」という言葉は流れ星を連想させます。
流れ星は昔から願い事を叶えると言われています。
「魔法使いになって願いを叶えたい」
そんな「私」の想いを表しています。
同時に「星の踊る空」のキラキラと輝くイメージの両方を描いています。
その他にも歌詞の主人公である「私」が「自分らしくいたい」と願います。
「今をもっと精いっぱい楽しみたい」
そういう気持ちの強さが見て取れる箇所がよく見られます。
そして、それは一人で楽しんだり時間を過ごしたりするのではありません。
「みんな」と共に感情を共有したいとの想いがあります。
「流れる星は味方なの」というフレーズがあります。
これも魔法使いになって叶えたい夢。
見れば願いが叶うといわれる流れ星さえも私の味方になってくれている。
願いが叶うということを強調している一節です。
全体を通して伝わってくる「私」の常にポジティブな空気感。
これが「流れる星は味方なの」という言葉に説得力を持たせます。
流れ星というのは滅多に見ることはできません。
ふとした瞬間に気付き消える直前に願いを込めて祈ります。
その流れ星も私の味方だと言い切っています。
それによって、いつもどんなときにも「私」がポジティブな性格。
それが分かります。
だからこそ「流れる星は味方なの」と言えるのです。
歌詞に説得力が出てくるんですね。
そして、流れる星（流れ星）を味方につけます。
それで私の願い（夢）も叶えてみせる。
そんな強い意志が感じられます。
天の川にも願い事を
ミルキーウェイとは？
歌詞中にあるMilky Wayは天の川を意味します。
短冊に願い事を書いて天の川の出る七月七日に祈れば願いごとが叶う、
そう古くから言われています。
多くの子供たちが七夕に願い事を書いて祈ります。
天の川は夜空に大きく橋を架けたような雲状の光の帯です。
「星の踊る空」は、この天の川のこともイメージしたのかもしれません。
短冊に願い事を書いて未来を思い描くように胸を膨らませている様子。
それは歌詞の中にも出てきます。
動揺
「ずっと探してた」や「らしくありたい」といった言葉。
ここから主人公は自分探しの旅の途中です。
青春の最中で未来に対する期待や不安で揺れる心が分かります。
そうした「自分探しの旅」を現在進行形として続けていきます。
その中で魔法使いになって悩みや迷いを吹き飛ばしたい。
そんな想いが伝わってきます。
青春の真っ只中で毎日が楽しく過ぎていきます。
この「今」がずっと続くことがないことにも気づくのです。
「自分らしさ」を探して未来を少しでも明るくしたいと願います。
そしてそれが「私」一人の迷いや悩みではないのです。
「みんな」や「君」とも共有している共通する想いでもあります。
「私」一人の願いではないからこそ魔法使いになって叶えたいと願っています。
叶えたい夢は？
