いつしか OBSESSION 心乱すのさ
SHE IS MINE… SHE IS MINE…
だから今すぐTAKE YOU BACK

出典: TUXEDO/作詞:RYUJI IMAICHI・YVES&ADAMS 作曲:Erik Lidbom・MLC

ここからBメロに入ります。

この曲全体の特徴は感性的に歌っているところです。

この部分で男性と女性の登場人物がしっかりと現れ、ついに男性は運命の人を見つけることが出来ました。

そして、気が付くと周りが見えないくらい彼女に夢中になってしまいます。

文字面だけ見ると狂気すら感じてしまうフレーズです。

しかし、楽曲を視聴するとBメロのカッコいい曲調がその狂気性をかき消しています。

その狂気性が見えないのがこの男性の魅力なのかもしれません。

盛り上がる二人

君の瞳 熱いまま このTAXEDOに包めば
まるで映画のワンシーンみたいさ
奪い去りたいこのまま
BACK SEATに積んだ ROSE
ルールさえ壊してしまう
CRIMINALな笑顔

出典: TUXEDO/作詞:RYUJI IMAICHI・YVES&ADAMS 作曲:Erik Lidbom・MLC

いよいよサビです。

サビに入ると男女はより一層盛り上がっていくのがわかります。

タイトルにもなっているTUXEDOに「包む」とはどんな状況なのでしょうか?

ここでは男性側のすぐにでも彼女を自分のものにしたいという独占欲が表出しています。

男性が女性の肩に腕をまわし、彼女の肩を抱きよせ歩き去っていくような状況でしょうか。

そして、妖艶な笑みを浮かべる彼女を見て、彼は罪な笑顔だなと思うわけです。

きっと彼女は自分が美人なのを知っていて微笑んでいるのでしょう。

彼を誘惑する気持ちもあり、小悪魔のような魅力のある性格なのでしょう。

二人の行く末

きらびやかなアクセサリーに隠された本当の想い

ダイヤのカフスにエナメルのブーツ
流れるUPTOWNFUNK 忍ばせたCIGAR&TRUTH
高鳴り出すこの胸のGROOVE

重なる合図TOEYES
もう隠しきれない
その気持ちYOU ALREADY KNOW LET IT GO

出典: TUXEDO/作詞:RYUJI IMAICHI・YVES&ADAMS 作曲:Erik Lidbom・MLC

二番のAメロを見てみましょう。

ダイヤのカフスの付いたダンヒルのタキシードを着て、エナメルのブーツを履いている男性の姿が描かれます。

脳内ミュージックが再生され、気分は高揚しているようです。

四行目のフレーズは誰が見ても理解できる、とても分かりやすい掛詞ですね。

この後も男女は人目を憚らずにヒートアップしていきます。

その結末はどうなるのでしょうか。

一瞬と永遠

一秒を永遠にする
愛の相対性理論さ
SHE IS MIME…SHE IS MINE…
だから今すぐTACK YOU BACK

出典: TUXEDO/作詞:RYUJI IMAICHI・YVES&ADAMS 作曲:Erik Lidbom・MLC

歌詞にある「理論」とは一体どのようなものなのでしょうか。

「一秒」は一瞬ともいい換えられます。

それでは、どんな一瞬なのでしょうか?

男女が見つめ合いお互いの気持ちを確認し、理解していく二人。

どんどんヒートアップしていく男性に対して、女性は少し戸惑いを見せています。

しかし、男性はグイグイいくようですね。

つまり男性の欲望であり、相手を好きになった瞬間のトキメキを表しているのでしょう。

この一瞬のトキメキが永遠に続いてほしいといっているのです。

ですが、どこか言い訳をしているようにも感じられます。

女性が「どうせ一時の盛り上がりでしょ?」と悲哀を感じて不安を訴えています。

対して男性は「そんなことない、永遠に愛するよ」とすかさずフォローしているのでしょうか。

二番のサビではバックシートに積んだバラが異様な存在感を放っているように感じます。

少しの躊躇いを感じた彼女の機嫌をとるために、バラでも用意していたのでしょうか。

しかし、バラなんかで彼女の機嫌が取れるのかも微妙なところです。

癒しの夢

ここにおいで
傷ついた心抱きしめるから
BE MY LADY

刹那に揺れるいっときの夢
淡い戯れにその身焦がして
儚く燃えてしまうその前に
TAKE YOU BACK

出典: TUXEDO/作詞:RYUJI IMAICHI・YVES&ADAMS 作曲:Erik Lidbom・MLC

Cメロに入り、男性は女性の不安な気持ちを察して寄り添いの心を見せます。

「傷ついた心」とは女性が過去に失恋した辛い思い出のことを差しているのでしょう。

そして「俺はそんな思いはさせないよ」と言葉だけではなく態度で示しています。

しかし、この時間は「夢」だと気づき、女性は離れて行ってしまいました

最後の二行は、離れてしまった後に早く連れて行ってしまえばよかったと嘆いていると解釈できます。

一見官能的な楽曲ですが、最後まで聴くと恋愛というより男性の獲物を狙う本能が描写された内容でしょう。