サビの歌詞は繰り返しになっているのですが、最後の1文だけ異なります。
主人公は大人の優しさに癒着をすることで寂しさを紛らわしているようです。
社会人になり環境が変わったことなどによる不安を、"あなた"の優しさに癒着することで払拭したいのではないでしょうか。
"君"から"あなた"へ
知人からの指摘
君はえらい変わってしもうたね
そんな感じの子ちゃうかったやない
まあ無理ない範囲で好きなようにだけ楽しんでるなら幸せですから
あなたはハッピーです
出典: 癒着☆NIGHT/作詞:こやまたくや 作曲:こやまたくや
2番で登場するのは主人公を昔から知っている人物。
そんな知人からの指摘でも主人公が学生時代から変わってしまったことがわかります。
"君"と"あなた"という表現が出てきますが、"君"が学生時代の主人公、"あなた"が今の主人公を示しているのではないでしょうか。
自分が幸せなら良いが"あなた"にとって本当にそれが幸せなのか。
昔の知人から指摘されることで、本当になりたかった姿になれているのかが問われています。
究極の癒着
お互い 絡みあって 手を取りあって
デメリットのない関係でいい関係
これぞ究極の癒着DANCE
反省はしません かませ
ほんでまた 朝まで Go Back Jump
これはもうズブズブの関係ですね
もういっそ吹っ切ってしまってるんですね
ギブアンドテイクでいい関係
まあええか 手を取り 踊り見して
出典: 癒着☆NIGHT /作詞:こやまたくや 作曲:こやまたくや
寂しさを埋めるために行う男女の一夜の関係は究極の癒着。
ここでもお互いに依存する関係を癒着と表現することで、本当にそれで良いのかを問うています。
また、主人公は考えることをあきらめて投げやりになっている様子。
よくないとわかっていてもなんとなく続けてしまうことは誰にでもあるのではないでしょうか。
可能であればやめたいがデメリットはないし…といった揺れ動く感情がよく伝わります。
なぜ癒着するのか
大人って言い訳 上手でいいね
都合のええように解釈しはるね
ギブアンドテイクでいい関係
まあいっか 手を取り 踊り見して
出典: 癒着☆NIGHT/作詞:こやまたくや 作曲:こやまたくや
ここで表現されているのは大人のずるさ。
どんな後ろめたいことでも無理やり理由を付けることはできます。
癒着関係も理由をつけて続けてしまうというずるさを指摘しているのではないでしょうか。
癒着むちゃくちゃにしたいねん
今夜だけ めちゃくちゃにしたりたいねん
ほんでから You check it! check it!
上手い事やりよし 大人優しさ 大人なんやしさ
大人のいやらしさ
Y U C H A K U
Why? You?
出典: 癒着☆NIGHT/作詞:こやまたくや 作曲:こやまたくや
最後のサビでもお互いに癒着する様子が描かれています。
締めは英語の投げかけで終わっていますが、どのような意味があるのでしょうか。
冒頭でも使われたこの投げかけには「なぜ"君"から"あなた"になってしまったのか」という意味が込められていると考えられます。
つまりこのフレーズは「幸せならいいけどなぜそんなことをするのか」といった疑問を訴えるもの。
これこそがこの曲の本質を表現する言葉だと考えられます。
また、YUCHAKUのYUの発音と同音で表現することで耳に残りやすくなっているのも狙いなのかもしれません。
男女の関係に迫った曲
癒着する男女の関係とは
「癒着☆NIGHT」は互いに癒着する男女の関係に対して疑問を投げかけるような曲となっていました。
作詞作曲を手掛けたボーカルのこやまたくやは、東京の人はチャラついていて寂しがりやだと感じたことを語っています。
「癒着☆NIGHT」はそんな東京の人に対する気持ちや疑問をぶつけた曲なのかもしれません。