誰もいない 枯れた世界で
悪戯の 意味を知ったよ

臆病 でも今なら言えるんだ
地球最後の告白を

出典: 地球最後の告白を/作詞:kemu 作曲:kemu

君を想い続けて何年と経ったある日。

この「不老不死」という運命の正体に近づく時がやってきます。

それは「君に告白すること」だったのです。

世界が無常に変容していく中で、それだけは唯一出来ていなかったこと。

ずっと心の中で溜め込んで、変えられなかったことなのです。

そして今、誰もいなくなった世界で、君に対する精一杯の想いを紡ぎます。

不老不死からの解放

いつか見た夕焼けは あんなにキレイだったのに
恋なんて呼ぶには 遠回りしすぎたよ
そして 何もかもが 手遅れの灰になった後で
僕は今更 君が好きだって
君が好きだったって言えたよ 

出典: 地球最後の告白を/作詞:kemu 作曲:kemu

世界は廃れ果てて、君の形は跡形も無くなった。

そんな中で、ようやく君への想いを言葉にすることが出来ました。

そして「言った」という行為の結果だけを残して楽曲は締められます。

これは、主人公が呪いから解き放たれたということだと解釈出来ます。

こうして、君の居る向こう側の世界へと行くことが出来た主人公。

壮大なストーリーに形容された「誰かを想うこと」と「言葉にすること」。

この楽曲歌詞にこれほどまで情を移してしまうのは、それだけ私たちにも共通しているからでしょう。

心の中に閉じ込めた想いがあるならば、口にするべきです。

kemuさんの楽曲に通ずるのは、一見難解な歌詞の中に込められた共感性のある想い。

メロディーラインが秀逸なあまり、その聴き心地ばかりに意識がいってしまいます。

しかしながら、このようにもう1度歌詞を見なおして、紐解いていく。

そうすることで、楽曲に込められたメッセージがこれほどにも伝わってくるのです。

『地球最後の告白を』の後に続いていく『人生リセットボタン』などの他楽曲にも注目です!

終わりに

kemu【地球最後の告白を】歌詞の意味を徹底考察!なぜ告白できたの?不老不死になった真意を読み解くの画像

いかがでしたでしょうか。

ボカロP「kemu」の楽曲『地球最後の告白を』について歌詞を解釈してきました!

壮大なメロディー歌詞に込められた想いは私たちにも共通するもの。

誰かを想うその気持ちは、胸の奥に秘めたまま終わってはいけないのです。

kemuさんの楽曲の中でも、シンプルな歌詞でストレートに想いが綴られていました。

そして以下ではそんなkemuさんの他楽曲の歌詞解釈記事を紹介します。

和風ロックに落とし込まれた楽曲には強烈なストーリーが描かれています。

kemuさんの曲には楽曲間を通じてストーリー性があるのが有名。

歌詞に込められた悲痛な想いを是非体感してみてください。

2010年代ボーカロイドミュージックを代表するボカロPの1人、kemu。PENGUIN RESEARCHのコンポーザーでもあります。その壮大な世界観を持つ一連の作品群はとても有名です。今回はそんなkemuの曲の中でも特に有名な、「六兆年と一夜物語」をピックアップします。

そしてこちらはkemuさんの所属するバンドPENGUIN RESERACH」。

kemu楽曲がフィクションよりとされているのに対し、こちらは現実味を謳い上げるバンド

この楽曲『敗北の少年』とはkemu名義で公開されていたものになります。

本人曰く、PENGUIN RESERACHでカバーできるのは『敗北の少年』のみだそう。

人間味を帯びて、ロックサウンドに落とし込んだこちらのバージョンも魅力的。

こちらの楽曲も『地球最後の告白を』や『六兆年と一夜物語』と共通したストーリーがあります。

2016年のデビュー以降、精力的な活動で多くのファンを獲得してきたPENGUIN RESEARCH。今回はそんな彼らの人気曲「敗北の少年」について詳しくお伝えしていきます。

さらにこちらはkemuさんの『インビジブル』。

1度聴けば耳から離れないような独特のメロディーが特徴的です。

またこの曲にも先程の楽曲たち同様に、共通したストーリーがあります。

よって無数の解釈がなされているのです。

この記事の解釈もまたそのうちの1つ。

これらの楽曲を聴いてあなただけの解釈をしてみてください!

GUMIと鏡音リンによるデュエットソング「インビジブル」は透明人間になってしまった主人公を描いた楽曲です。疾走感あふれる歌詞に込められた意味を紐解いていきましょう。

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