kemu節炸裂!「イカサマライフゲイム」ってどんな曲?
レトロゲームを連想させるイントロから始まる「イカサマライフゲイム」。
しかし静かなイントロも最初だけです。
ドラムの音と共にロック調でカッコいいリズムに早変わり。
イントロ部分でkemuさんの曲だ!と分かるポイントでもあります。
またkemuさんのボカロ曲ではGUMIを使用していることが多く、テンポの速い曲でも比較的聞き取りやすいです。
「イカサマライフゲイム」はもちろんkemuさんの他楽曲は物語として繋がっています。
特にこの楽曲のイントロは「人生リセットボタン」のサビとリズムが似ているので、何か関連性があるようです。
他楽曲のメロディも所々で使用されているので、ぜひ聴き比べて見つけてみて下さい。
動画で使用されている美麗イラストも注目
kemuさんのボカロ曲はどれも素敵なイラストで動画が作られています。
イラストを制作しているのはハツ子さんという方で、kemuさんのボカロ動画のイラストを手掛けている方です。
シャープでカッコかわいいイラストが特徴で一枚絵の動画ですが、それでも十分世界観を表現しています。
「イカサマライフゲイム」歌詞解釈
突然の出来事
『明日の午後は雨が降る』と ぽつり
耳鳴り 啓示 そんな何か 『気をつけて』
過程の 収束 にわか雨の 標的たちは
誰も知らない これはつまり 未来予知
出典: イカサマライフゲイム/作詞:kemu 作曲:kemu
恐らく歌詞目線の主人公はいつも通りの生活を送っていたのでしょう。
そんな何気ない時に、ふと聞こえてきた未来のこと。
2行目の歌詞を見るに主人公も、なんでこんなお告げが聞こえてくるのかは分かっていないようです。
そもそも初めて聞こえてきた声が明日の出来事を教えてくれていると分かっていなかったかもしれません。
それでも、周りの人にはまだ分からない明日のことが自分の耳元で聞こえてきた。
恐らくこの時の主人公はお告げの声も半信半疑だったのでしょう。
不都合を排除
『明日バスに乗るな』 『事故が起こるから』
最適な温度で 僕は 生きてく
出典: イカサマライフゲイム/作詞:kemu 作曲:kemu
突然、耳元で明日の出来事が聞こえてくるようになった主人公。
最初は天気を言い当ててくれるなど、ちょっと生活が便利になるお告げでした。
しかし今回のお告げは重要度が違います。
1行目の歌詞からして、主人公の命にかかわることです。
最悪の場合、明日には主人公は死んでしまうと宣言されているのと一緒。
でも今回はある行動をしなければ命を落とすような出来事に巻き込まれることはありません。
2行目の歌詞前半から、主人公はお告げの言う通りに行動したのでしょう。
そして命を落とすアクシデントを回避することができた。
お告げを聞くことで主人公は都合が良い方を選べられるようになったようです。
未来が分かるからこその挫折
イカサマライフゲイム 雁首揃えたジョーカーは
嗤う やがて 可能性は消え去った
いつか見た憧憬 穢れてく 夢はマガイモノ
嗤う ひとり祈れ 導きのままに
出典: イカサマライフゲイム/作詞:kemu 作曲:kemu
お告げが聞こえるようになった主人公。
歌詞の2、3行目を見ると「明日」だけのお告げだけでなくもっと先の未来も分かるようです。
自分の将来をみた主人公は愕然としたのでしょう。
未来のことを良いように捉えていないので、現在の主人公が思い描いていた将来とは大きくかけ離れていた。
そう解釈することができます。
嗤う
出典: イカサマライフゲイム/作詞:kemu 作曲:kemu
上記の言葉はサビで頻繁に出てくる言葉です。
「笑う」とは少し違い、人を馬鹿にしたような悪意のある笑いという意味合いがあります。
そう考えると1番サビは自分自身の将来が分かり、卑屈になった主人公が自分自身を笑っている。
そのように考えることができます。
また、主人公ではなくお告げをしている「何者」かが主人公を嘲笑しているのかもしれません。