伝説の「さよならの向こう側」のアンサーソング「菩提樹」
伝説の歌手、山口百恵が「さよならの向こう側」をリリースし引退してから約40年。
そのアンサーソング「菩提樹」を、山口百恵の息子である三浦祐太朗が歌います。
しかも「菩提樹」を制作するのに、作詞・作曲であの黄金タッグも復活しました。
「さよならの向こう側」では、別れてもなお愛する人を想う歌詞に引きつけられます。
アンサーソングの「菩提樹」は、愛する人と別れても再び出逢えることを願う曲です。
「菩提樹」の完成で、お互いにまだ愛し合いながらの別れだとわかります。
何かと気になる「菩提樹」について丁寧に紐解いてみましょう。
また、懐かしい山口百恵が歌う「さよならの向こう側」をYouTubeの動画でチェック!
親子2代にわたる偉大な合作、存分に酔いしれましょう。
青春よ再び!山口百恵の「さよならの向こう側」
とても懐かしいですが、いつ見ても美しい方です。
このときの山口百恵の年齢は21歳、すでに成熟した女性として完成しています。
人気絶頂で、なおかつ若い年齢での引退が、彼女をより伝説の人物としたのでしょう。
これだけの存在感を持つ、まさしく芸能人と呼べる人を久しく見ていない気がします。
映像こそ古いですが、山口百恵の輝きは本物であったと確信しました。
黄金タッグの復活秘話とは?
三浦祐太朗が「さよならの向こう側」をカバーしたアルバムが、2017年にリリースされた「I'm HOME」です。
それから1年後の8月にアンサーソングである「菩提樹」を、アルバム「FLOWERS」でリリースしました。
しかも作詞に阿木燿子、作曲には宇崎竜童と、あの黄金タッグも復活しています。
黄金タッグの復活は、三浦祐太朗の直談判で実現したそうです。
この「菩提樹」誕生秘話を聞き、三浦祐太朗はなかなか根性があると感じました。
山口百恵もさぞかし喜んでいることでしょう。
アンサーソング「菩提樹」の歌詞を紐解く
ではここからは、気になる「菩提樹」の歌詞を紐解きます。
「さよならの向こう側」は、別れてもなお愛する人を想う気持ちがとても共感できる歌詞でした。
「菩提樹」はそのアンサーソングということで、どんな歌詞になっているのか期待大です。
それでは「菩提樹」の素晴らしい世界観を、ぜひお楽しみください。
時間を超えて
物語は続いてゆく
悠久という名の流れの中で
出典: 菩提樹/作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童
冒頭のパートから説明します。
まずここで「悠久」というフレーズの意味が、はっきりとわからない方もいらっしゃるでしょう。
「悠久」が物を意味するフレーズではなく、時や物語などの流れがはてしなく続くことという意味です。
私はこの冒頭のパートが大好きで、阿木燿子の作詞にあらゆる意図を感じてしまいます。
親子2代でつなぐ物語、約40年たった現在まで続く物語、ファンの中に生き続ける物語。
たくさんの解釈ができて、さずが阿木燿子と感じられる表現です。
思い出のアイテム
あなたから借りた文庫本
挟んだ栞もそのままに
側にいないだけのあなた
頁を開(ひら)けば 声が聴こえる
出典: 菩提樹/作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童