8枚目のシングル曲♪
松尾潔の元を離れ
今日もOTOKAKEをご覧いただきましてありがとうございます☆
本記事でご紹介します『アシタヘカエル』はCHEMISTRYの8枚目のシングル曲となります♪
2003年にリリースされたんですが、これがCHEMISTRYの”第三章スタート”という事になっています。
どうしてかといいますと、CHEMISTRYはデビューしてからここまで、松尾潔がプロデュースを担当してきました。
ですが、この2003年6月にアルバム「Between the Lines」の発売。
同年8月には『アシタへカエル』をリリースしまして、この時点で松尾潔プロデュースから離れる事になります。
この後からはCHEMISTRYはセルフプロデュースという事になるため”第三章スタート”という事になるんですね。
どうして松尾潔の元を離れる事になったのかは定かではありませんが、CHEMISTRYの中で大きな転機となったのは間違いないでしょう。
それではPVもご紹介したいと思います☆
スローなテンポで始まる
身近な日常
CHEMISTRYの楽曲というのは、身近な日常を切り取って歌うものが多いのが特徴です。
この楽曲もそう。
PVでもその世界観がなんとなく感じ取れるのではないでしょうか?
少年がまず最初に登場します。
都会の高速道路、夕方から夜への移り変わりの時間を早回しで見せます。
この様に対象とする物は身近な日常なんですが、CHEMISTRYの楽曲はグググっとその心情に入り込みます。
なんでもない風景や生活を見ながら、そこで思う気持ち。
表現方法が身近なものだからこそ、余計に心の変化が対照的に浮かび上がるんですね。
決して背伸びはせず、等身大である事がCHEMISTRYの最大の魅力といえます。
デビューから数えたら、ソロ活動をしていた休止期間も入れて18年にも及ぶCHEMISTRYですが、そのスタイルは全く崩していません。
筆者の個人的な感想ですが、やはりCHEMISTRYのお二人もアダルトに近づいたせいか、その声にも風格が出てきましたね。(笑)
元々歌唱力は抜群なデュオではありましたが、最近の声の伸びはとても良いと感じています♪
おっといけない!
このままだとまた筆者の興奮度が上がってしまいそうなので、良きところで歌詞の世界を覗き見てみましょう…。
『アシタへカエル』
”帰ろう”
少し遠いけど 歩いて帰ろう
タイルふたつの いつもの歩幅で
「こうして歩いていけば
いつかはちゃんと部屋に辿り着いているんだろうなぁ…」
足踏みしてる 言い訳ばかりを
かき集め続けても どこへも進めはしないまま
バランスとって 足を踏ん張って
立ちつくし続けても
昨日を繰り返してるだけじゃ きっとボクは
どこへも辿り着けはしないまま
出典: アシタへカエル/作詞:麻生哲朗 作曲:ハマモトヒロユキ
自分の人生をこの楽曲は表現しています。
”行こう”ではなくて”帰ろう”というのがCHEMISTRYのイメージだなと筆者は感じました。
前述した通り、この楽曲をリリースしたと同時に慣れ親しんだ古巣を離れ、新しい歴史が始まったCHEMISTRYです。
なんとなく、そんなリアルなCHEMISTRYも想像させる表現になっているのではないでしょうか。
急がなくたって、歩いていれば目的地にはちゃんと着ける。
色んな理由をつけて踏み出さないでいたって、目的地には到着しない。
自分達が目指す場所には行く事は出来ないと表現します。
部屋というのは自分達が目指していている目標なのでしょう。
それにしても、部屋って。
どこまで力の入らない表現なんでしょうか。(笑)
でもね、だから余計に伝わってしまう。
部屋というのは誰でも必ず戻る場所ですよね。
鋭い!と思ってしまいました。
止まらない事
角を曲がると 三日月が見えた
風が静かに 背中に回った
「こうして歩いていれば
どんなささやかでも景色は変わっていくんだなぁ…」
その場しのぎの マチガイ探しを
繰り返し続けても 答えは見つけられないまま
出典: アシタへカエル/作詞:麻生哲朗 作曲:ハマモトヒロユキ
身近にあるものを上手に使って聴く人に解釈を促します。
劇的な変化はないが、ちょっとずつ前へ進む。
立ち止まらない事が大事だと言っています。
これが正しくて、それは正しくないなんてそんな事言っても答えなんて出ません。
一番大なのは動きを止めない事。
それが大事な事なんだと言いたいのでしょう。
ゆっくりでもいいんですよね~。
我々はなんでも物事を急ぎすぎです。
筆者もそうですが、先を見過ぎてまだ見えないものに不安を抱いてしまう…。
だから早足になってしまうんです。
そんな事したって状況は良くなるどころか、大事な事も見落としてしまうのに。
いけませんね。
焦らずゆっくりと、止まらずに。
これ大事です♪
遠くて見えない場所
迷ったときも 怯えてるときも
隠れていた灯りが
向こうでいま輝いたように ずっとボクが
歩けば景色だって変わってく
「遠くて見えないけれど
目指した場所が消えてしまったワケじゃないんだろ?」
出典: アシタへカエル/作詞:麻生哲朗 作曲:ハマモトヒロユキ