改めて…CHEMISTRYを紐解いてみよう

CHEMISTRYはオーディション番組『ASAYAN』から誕生した男性ボーカルユニットです。

松尾潔プロデュース、セルフプロデュース、活動休止にソロ活動、さらに活動再開をした現在ですが、彼らはどのような歴史をたどってきたのでしょうか。

名曲を生みだしたCHEMISTRYについて見てみましょう。

オーディションで選ばれた2人

川畑要さんと堂珍嘉邦さんがであったのは、1999年8月に行われたテレビ番組『ASAYAN』の企画、「男子ボーカリストオーディション」でした。
最終選考では仮デビューシングル「最後の夜」が収録され、2001年1月1日に川畑さんと堂珍さんが選ばれたのです。
CHEMISTRYというユニット名は2001年1月21日に決定しました。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/CHEMISTRY#オーディション時代

CHEMISTRYの歌を初めて聞いた人は、「なんだこれ!」「こんなデュオがあるのか!」と思ったのではないでしょうか。

こんなにも息がぴったりの2人ですから、小さいころから一緒に過ごしてきたのだろうと思うファンもおおいみたいですね。

しかしCHEMISTRYの2人が出会ったのはオーディション、しかも最終選考ですから幼馴染とか学生時代の同級生というわけではないんです。

ですから2人にとってもこの出会いは運命的で、衝撃的だったのではないでしょうか。

CHEMISTRYの音楽を聴くたびに、「この2人がCHEMISTRYで良かった!」「まさにまさに2人はCHEMISTRYだ!」と思わざるを得ません。

デビューから活動休止、そして再開へ

2001年3月7日、CHEMISTRYは「PIECE OF A DREAM」でデビュー、オリコン1位を獲得します。
その後も数々のミリオン記録を樹立。
2011年からソロ活動を本格化、2012年4月7日のコンサートツアー最終日をもって活動休止となりました。
そして2017年2月28日から3月1日まで行われたワンマンライブをもって活動を再開、35枚目のシングルもリリースすることになったのです。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/CHEMISTRY#来歴

育った環境の違う2人がいれば、すれ違いや考え方の相違が起こるのは仕方ありません。

デビュー当初から何かと注目され、2人の声が合わさることで多くの人が心酔したCHEMISTRY、活動休止のときは多くのファンが哀しみました。

そして同時に、多くのファン、そして世間がCHEMISTRYの復活を望んだのです。

もちろんソロ活動も素晴らしく、癒しボイスでファンを楽しませてくれました。

それでもCHEMISTRYは2人そろってこそなんですね。

松尾潔さんの元を離れセルフプロデュースをし、さらに休止まで経験したCHEMISTRY、復帰した今だからこそできる歌や曲もあるでしょう。

ところでCHEMISTRYデビュー秘話をご存知ですか?

CHEMISTRYを輩出したのは有名なオーディション番組『ASAYAN』ですよね。

オーディションも全国各地の会場で開かれ、多くの人に夢を与えました。

川畑要さんは当時建築関係の仕事をしていたんですが、大阪のオーディションにしか参加できないと知ると給料を前借して参加したんだそうです。

オーディションもどのぐらいの人が参加するかによって変わりますから、堂珍嘉邦さんも気が気ではありません。

しかし応募者数が2万人以上になったので、急遽東京でもオーディションが開催されたんですね。

川畑さんも様子を見に行ったそうですが、8000人の参加者に圧倒されたと言います。

そしてたった5人だけが1次審査を通過したのですが、その連絡を受けるまでなんと半年かかったんですよ。

この間にあきらめてしまう人もいるでしょうが、CHEMISTRYの2人は待ったんですね。

そして2人は東京で再会しますが、堂珍嘉邦さんは川畑要さんは絶対に残ると思っていたそうです。

さらに2次審査で2週間の合宿に入ると、その壮絶さは想像を絶していたと言います。

1日中カメラに追いかけまわされる生活を強いられたため、川畑要さんは背中を向けていたんだとか。

1人で8曲歌うための体力も求められた上に、歌割やハーモニーも全て自分たちで考えなければならなかったそうです。

こうして生まれたのがCHEMISTRYですが、デビュー当初は現実に思考が追い付いていなかったと言います。

世間は当然2人のハーモニーを期待していますが、2人には音楽経験がなかったんですね。

ライブも初めてだったそうです。

しかも初めてのステージが日韓ワールドカップ。

なんという大舞台でしょう。

相当なプレッシャーだったそうですよ。

しかし日本だけではない、ほかの国々の人がCHEMISTRYの歌声を笑顔で聞いてくれることに感動したそうです。

スポーツに国境はないと言いますが、当時日本の放送を一切しなかった韓国でもCHEMISTRYの歌が流れたんだそうです。

そう考えると、CHEMISTRYの歌声が世界に知れ渡り、多くの人を笑顔にしたというのは本当にすごいですね。

活動再開してさらにパワーアップしたと実感していると語るCHEMISTRY、今後の活躍に期待です。 

名曲「Point of No Return」の歌詞をチェック

【Point of No Return/CHEMISTRY】名曲の歌詞の意味が深い!PVあり!の画像

「Point of No Return」は2枚目のシングルとして発売され、オリコンチャート1位を獲得、ミリオンセラーを達成しました。

ちなみに前作もまだオリコンチャートトップ10内にあったころです。

タイトルの「Point of No Return」は「帰還不能点」を意味し、もう戻れない場所ということです。

そんな「Point of No Return」の歌詞をチェックしてみませんか。

朝にゆれる夏草

夏草が流れてく 蒼いまま 飛ばされ 吸い込まれ
朝焼けに朱く染められて 戻れない場所を思ってる

出典: https://twitter.com/kasi_chem/status/937420314190872576

夏の朝焼けに染まる夏草は、いつか枯れてその場から消えてゆきます。

種を残して次の草が生えてきても、今ある夏草は今だけのものです。

つまり一瞬だけ茂る夏草は、もう二度と同じ場所に戻ることはありません。

ちぎれて風に飛ばされていけば、戻れない場所へ思いをはせることもあるでしょう。

どこにたどり着くのかは分かりませんが、夏草を思うことで、切ない恋心を思い浮かべることもできるかもしれません。

迷いを抱えたままに

何もかも思い出と カンタンに呼べたらいいけど
振り向けば 胸が疼きだし ボクはまた道に迷っている

出典: https://twitter.com/CHEMISTRYLyrics/status/928128305164730368

「思い出」と割り切るのはカンタンなことなのかもしれません。

ですが、その「思い出」を振り返ったとき、過去に抱えた恋心に胸は疼いて、道に迷ったままの自分を見つけ出すのではないでしょうか。

永遠の意味を