水樹奈々【METANOIA】歌詞の意味を徹底解釈！自由の中で拘束されているのはなぜ？生命の音を聴こう

別に傷だらけの心でも良いのです。

2行目の歌詞のように、「過ち」や「弱さ」を周りに見せることは恥ずかしいと感じるかもしれません。

しかしながら、そんなものは人間誰もが持っているもの。

他人の弱さや過ちを指さして笑う人は、自分の弱さが露呈するのを恐れて強がっているだけに過ぎません。

ならば自分から明かしてしまう方がずっと立派でしょう。

そうすることで、今まで分からなかったことや感じられなかったことが見えるようになっていきます。

繕わず、今までの辛いことも全部「これが自分なんだ」と認めること。

認められれば、ありのままの自分で世界を感じることができるようになります。

自分の道を貫く上で、それを邪魔する「敵」とは何でしょうか。

自分の邪魔をしようとする人、自分のやることに反対してくる人、タイミング…色々あります。

しかしながら、本当に倒さなければならない相手は別にいるのです。

それは誰なのでしょうか。

未来に目を向けても、自分で自分の道を歩き出しても、上手くいかないことは必ず起こります。

そして進めなくなり立ち止まった時、「本当の敵」が目の前に現れるのです。

「本当の敵」とは自分自身。

進めなくなるのは、自分の中に迷いや不安を抱えている自分がいるからです。

要するに、自分の中の自分が足を引っ張っているのですね。

本当の試練は、自分と対峙した時に始まります。

今ここで世界が終わって人類が滅亡したとしても、なくならないものがあります。

それは、「歌」です。

これは『シンフォギア』に合わせた表現だと思われるので、具体的にいうなら「自分が生きた証」でしょう。

うじうじした自分に打ち勝ち、自由を得た者が歌える歌です。

世界が終わって自分が死んでしまったとしても、その歌があったことは揺るぎない事実となります。

何故なら、自由を得たことも自分の道を貫いたことも過去になったからです。

過去は変わりません。

辛いことが起こったことも変わりませんが、素晴らしいことが起こったことも変わらないのです。

その素晴らしいことを過去として世界に留め置いておくためにも、今を「全力」で生きなくてはなりません。

世界も自分の人生もいつ終わるか分からないのですから、今を少しでも良くしていくことが大切です。

タイトルの発音「メタノイア」を逆から読むと、「アイノタメ」と読めます。

分かりやすくすると「愛のため」になりますね。

このことから、「何か意味があるのでは？」と深読みしたファンも多いのだとか。

「METANOIA」の歌詞の中にも、「愛の欠片」を探す描写がありました。

自由になり自分の道を貫くのも、歌を残すのも、全ては「愛のため」だったのでしょうか。

そう考えると、タイトルからしても非常に奥深い意味に感じられます。

水樹奈々さんやこの曲に携わった人々がそれを見越して「METANOIA」と名付けたのかどうかは分かりません。

たとえ偶然だったとしても、それは意味のある偶然といえそうです。

「METANOIA」の歌詞を解説しました。

自由になるという、人生の大きな課題に対する答えを示した歌詞だったように思えます。

未来に目を向けて自分の道を歩くには、過去を悔い改めなければならないのでしょう。

その過去とは正義が招いた悲劇ではなく、「過去に囚われていたという過去」なのかもしれません。

この曲を聴いて、思い当たる節がある人も多いのではないでしょうか。

今一度、自分の生き方を見つめ直すのも良いですね。

「Synchrogazer」はアニメ『戦記絶唱シンフォギア』第1期のOP曲です。

『シンフォギア』の原点とも呼べる曲で、「METANOIA」に続く要素がふんだんに盛り込まれています。

同じ世界観ということで共通点も多いので、探しながら聴いてみるのも楽しい一曲です。