『シンフォギア』初のミクスチャーロック
水樹奈々の39thシングル
「METANOIA」は水樹奈々さんの39thシングルとして、2019年の夏にリリースされた曲です。
ダークかつメタリックなロックと凛とした水樹奈々さんの歌声で、非常にクールな曲になっています。
この雰囲気こそ水樹奈々さんらしい世界観ですね。
タイトルの「METANOIA(メタノイア)」は、ギリシャ語で「悔い改める」「回心」という意味の単語。
日本でも時々聞く単語ですね。
一体何を悔い改め、回心するというのでしょうか。
歌詞の意味を考えてみましょう。
アニメ『戦記絶唱シンフォギアXV』OP曲
「METANOIA」はアニメ『戦記絶唱シンフォギアXV』のOP曲です。
『XV』は『シンフォギア』の第5期にあたります。
「METANOIA」は、元々このアニメのために書かれたものでした。
『シンフォギア』シリーズの歴代OP曲は全て水樹奈々さんが歌っています。
ファンにとってはすっかりお馴染みの組み合わせですね。
「METANOIA」は元々歴代OP曲の要素を汲んだ曲として制作されていました。
しかしながら、要素を盛り込み過ぎて2曲も没になってしまったのだとか…。
生まれるまで相当な苦労があった曲ということが分かるでしょう。
また、「METANOIA」は4期までのOPにも入っていた「未来」と「響」というキーワードが盛り込まれています。
初代『シンフォギア』のキャラクターの名前です。
これらのワードがどの辺りにあるのか、探してみるのも面白いかもしれません。
自由の中の拘束
自由な環境の中にいた筈なのに、何故か何かに拘束されていたということはありませんか?
何かを欲しがっていたり、過去にとらわれていたり。
何かにこだわり、悩むほど人は自分で自分を縛り付けてしまうのです。
しかしながら、前に進むにはその拘束を解いて自由にならなければなりません。
「真の自由」を得るには何をすれば良いのでしょうか。
自由に生きろ
Live…! Live your life,now! Can live freely!!
出典: METANOIA/作詞:水樹奈々 作曲:上松範康
【和訳】
生きて…! 今、君の人生を生きて! (そうすれば)自由に生きられる!!
イントロを含め、曲のところどころに入っているフレーズです。
自分の人生を生きる、なんて当たり前のことをいっているように聞こえるかもしれません。
しかしながら、それは意外と難しいものです。
実際に自分の人生を生きているかと問われて、答えに詰まる人もいるのではないでしょうか。
いつも誰かのために自分の人生を捧げたり、過去に囚われてそこにばかり時間をとられてしまったり。
そんな状態にある人もいるでしょう。
自分の人生を「自分のために」生きるのは難しいのです。
しかしながら、それができる人は晴れて自由になれます。
簡単なようでいて難しい、「自由に生きる」とはそういうものなのです。
人の抱える矛盾
何を信じて 何を選ぶのか
人はいつだってそう、自由の中
自由を求め 拘束-フリーズ-している
あるがままを捉えられずに
出典: METANOIA/作詞:水樹奈々 作曲:上松範康
本来、人はどんな風に生きるのか自由である筈です。
つまり、本当のところ人とは「自由な存在」といえます。
自由なら自由に生きて良いのに、人はそれができません。
どうしてなのか、人は「自分は自由じゃない、自由になりたい」といい出すのです。
自由の身でありながら、どういうわけか自由を求めています。
わけが分からないと感じるかもしれませんが、それが人間です。
どうして「自分は自由だ」と思えないのでしょうか。
それは、「あるがまま」を理解できていないからです。
何も繕っていない、本当の自分を認識できていません。
たとえば、「自分は良い人でいなければ」「頼られる存在でいなければ」と思っていませんか?
そうやって演じている「理想の自分」って、「あるがまま」ではありません。
結局のところ、自分で自分の自由を奪っているのです。
しかしそれを自覚していないから、「自由になりたい」と思い始めます。