【頬を濡らす雨のように/back number】隠された歌詞の意味を徹底解釈！コード＆PVはこちら♪

ツーコーラスをみていきましょう。

ワンコーラスでもツーコーラスでも、このド頭のAメロの歌詞に、「僕」の切ない現在の心境が表現されています。

Bメロやサビでは“僕は大丈夫だから、君もがんばれよ”と言ってしまう、見栄っ張りの「僕」ですが、本当は「誰かの声に怯えて」「自分が誰かも忘れそう」なのです。

自分崩壊の危機に直面しているのです。

ホントは“みんなオマエ（「君」）のせいで、こうなったんだよ！”と恨み言のひとつも言いたいのです。

なのに

などと、またも余裕をぶちかましたメッセージを元カノに送っている。

バカですね、何やってンでしょうね。

でも、失恋を経験したことのある男子なら、一様に「ウン、ウン」とうなづいてしまう歌詞ですよね。

情けなくて惨めな思春期、または青春期のイケテない男子の内面をストレートに歌ってくれるback numberならではの歌詞ではないでしょうか。

こんなふうに歌詞の世界を深読みしていくと、頬を濡らしているのが雨ではなく、涙だということが分かると思います。

タイトルを略さず書くなら「頬を濡らす雨のように、涙が流れる」でしょうか。

雨のように、といってるけれど、頬を濡らしているのは本当の雨かもしれません。

だとしたら、それは“涙雨”ってやつでしょう。

「僕」の切なくて女々しい心情を投影した涙の雨。

ともかく歌詞だけみるとかなり切ない歌です。おセンチにならざるを得ない曲です。

でも最初に書きましたが、メロディは朝のサイクリングロードを軽快に突っ走るような、爽快感あふれるサウンドなのです。

このアンバランスが面白いですね、ニクイですね。

では最後にワンコーラス分のコードを紹介しますので、暗くて明るい「頬を濡らす雨のように」を弾き語って下さい。

PVを探しましたが見当らないので、先にアップした動画で音の確認を！

この動画、PVではありませんが、音源はオリジナルです。